愛知県は1月25日、サーキュラーエコノミー推進プロジェクトチームを1月31日に立ち上げると発表した。

2022年3月に策定した「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」に基づき、愛知県は2022年度から2031年度までの10年間を計画期間として、サーキュラーエコノミー移行による循環ビジネスの進展を図っている。

同プランは、4つの施策として「サーキュラーエコノミー推進モデルの展開」「循環ビジネスの振興支援」「人材育成・情報発信」「多様な主体との連携」を掲げている。「サーキュラーエコノミー推進モデルの展開」では、社会的課題を解決するリーディングモデルを設定・プロジェクトチームを設立・モデルの具体化を推進することが定められた。

これに基づき、愛知県はプロジェクトチームに応募した事業者のなかから56事業者(延べ72事業者)を選出し、7つのプロジェクトチームの立ち上げを公表した。今後、各プロジェクトチームは検討を進め、5年を目処に事業化を目指す。三井住友信託銀行株式会社、経済産業省中部経済産業局、環境省中部地方環境事務所がプロジェクトチームのオブザーバーとして助言し、愛知県は有識者を配置するなどしてプロジェクトチームの運営を支援する。

7つのプロジェクトチームと目的は、次のとおり。

  • プラスチック循環利用モデル プロジェクトチーム1:廃プラスチックのマテリアルリサイクルの拡大
  • プラスチック循環利用モデル プロジェクトチーム2:プラスチック代替となるバイオマスプラスチックの普及拡大
  • 太陽光パネル循環利用モデル プロジェクトチーム3:2040年頃の大量廃棄を見据えた太陽光パネルの循環利用
  • 繊維・衣類循環利用モデル プロジェクトチーム4:資源回収されていない衣類の再資源化
  • リペア・リビルドモデル プロジェクトチーム5:リペア・リビルド技術の活用による設備・部品の長寿命化
  • 食品循環利用モデル プロジェクトチーム6:廃食用油をバイオ燃料として活用するリサイクルシステムの確立
  • 未利用木材循環利用モデル プロジェクトチーム7:木質廃棄物や未利用森林資源を有効利用する事業の創出・拡大

愛知県は「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」により、これまでの取り組みを活かしつつ、県内産業をサーキュラーエコノミーへ移行させることで、脱炭素・自然共生・経済成長・健やかで幸せな暮らしなど、持続可能な社会を構築していきたい考えだ。

【プレスリリース】サーキュラーエコノミー推進プロジェクトチームを立ち上げます
【関連記事】愛知県、「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」を策定
【関連記事】愛知県、「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン(仮称)」(案)についての県民意見を募集開始
【関連記事】愛知県蒲郡市、サーキュラーシティを目指すと表明