藤沢市と小田急電鉄株式会社(以下、小田急電鉄)はこのほど、持続可能な地域循環型社会の推進とSDGs達成を目指し、「持続可能な地域循環型社会の推進に係る連携協定」を締結した。

藤沢市は、「地域から地球に拡がる環境行動都市」の実現を目指してSDGsの取り組みを推進している。小田急電鉄は、新たな経営ビジョン「UPDATE小田急~地域価値創造型企業にむけて~」を掲げ、地域に新しい価値を創造することを目指している。藤沢市と小田急電鉄は持続可能な地域社会の実現に向けて連携し、他のパートナーと共に取り組んでいく意向だ。

同協定の内容は、以下のとおり。

1.プラスチックごみ削減や海洋プラスチックごみ対策

  • マイボトル普及として給水スポット情報の拡充・発信:藤沢市の給水スポット情報と、藤沢市内の小田急線7駅(長後駅、湘南台駅、六会日大前駅、善行駅、藤沢駅、鵠沼海岸駅、片瀬江ノ島駅)の水飲み場の情報をmymizu(※1)・無印良品「水 – MUJI Life」のアプリ(※2)、リフィルジャパン(※3)のホームページに掲載。藤沢市ホームページにボトルト(※4)・mymizu・無印良品「水 – MUJI Life」・リフィルジャパンのホームページへのリンクを追加する
  • ボトルtoボトルに向けたペットボトル回収の促進:駅でのペットボトル回収促進を検討する

2.環境美化

  • 環境美化に関する市民向け教育プログラム開発・活動推進:一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン(※5)が提供する教育キット「ゼロ・ウェイストゲーム」などを使った啓発プログラムを今秋に実施予定。市内小学校などで鉄道事業を中心とする環境負荷低減の取り組みを講座として提供するなど、市民への教育・啓発を推進する
  • 環境活動を促進するため小田急ポイントを付与:市民の環境意識の醸成、市で実施する環境活動に参加する市民に小田急ポイントを付与する取り組みを検討する

3.ごみ減量の推進

  • 循環型社会実現に向けたDXの推進:小田急電鉄が開発を進める廃棄物収集支援システムの実証実験で得られた収集業務のDX化による知見を活用し、藤沢市での資源循環体制の構築を目指す
  • 食品ロスの削減:小田急電鉄が提供する飲食店と利用者をつなぐアプリ「KYOUDOKO(キョウドコ※6)」を活用して、外食・中食事業者が賞味期限の近い食材・食品・商品情報を市民に発信して消費を促し食品ロス削減を目指す。7月16日から26店舗が参加し藤沢版のサービスを開始した
  • シェアリングサービスを活用したゴミ削減:小田急電鉄が構築中のサービスプラットフォーム「ONE(オーネ※7)」においてシェアリングサービスを提供するパートナー企業と協働し、駅・公共施設へのサービス展開を促進してシェアによるゴミ削減を目指す
  • その他取り組みが必要と思われること:今後、協議のうえ追加していく

藤沢市は持続可能な社会構築を目指して「藤沢市環境基本計画」を1998年度に策定し、「地域から地球に拡がる環境行動都市」の実現を掲げた。同市は、先進的な取り組みを進めるパートナー企業との共同プロジェクト「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」を展開し、現在約1,000世帯が生活している。人を中心に置き、新しいサービスと技術を取り入れてエコ・快適・安心・安全な生活が持続する街づくりを目指す同プロジェクトは、数々の賞を受賞している。

小田急電鉄はサーキュラーエコノミーの概念を事業やまちづくりに取り入れ、地域と密接に関わりながらサステナビリティ活動に取り組んでいる。2019年6月、小田急電鉄は神奈川県座間市と「サーキュラー・エコノミー推進に係る連携と協力に関する協定」を結び、デジタル技術を活用したごみ収集業務のスマート化実証実験を実施し、収集員の作業軽減やごみ収集の効率化などの効果を報告した。2020年9月には、同社が座間市で展開するホシノタニ団地の「循環型コミュニティの創出」が世界循環経済フォーラムの主催機関であるフィンランドのサーキュラーエコノミー推進ファンドSitraの「世界を変えるサーキュラーエコノミー・ソリューション」に選定されている。また、2021年3月から3カ月間、ボトルtoボトルに向けた実証運用実験を新宿駅にて実施した。

豊富な経験と知見を持つ藤沢市と小田急電鉄の協働が、藤沢市民の暮らしをますます豊かにしていくことに期待したい。

※1 mymizu:社会的イノベーションの活性化を使命とする非営利型一般社団法人Social Innovation Japanから生まれたプロジェクト
※2 無印良品「水 – MUJI Life」:株式会社良品計画が運営する無印良品店舗のほか公共の給水ポイントが検索できるアプリ
※3 リフィルジャパン:給水スポットを日本全国に広げるプラットフォーム。水Do!ネットワークが運営
※4 ボトルト:リフィルしたい店とドリンクの中身だけ買いたい人をつなぐマッチングサービス。BOTLTO(ボトルト)株式会社が運営
※5 一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン:従来のリサイクルを中心にした「ごみにしない」モデルに加え、「ごみを生み出さない」モデル(循環型の生産・流通・販売モデル・製品設計)を世界基準にすることを目指し、行政・民間がステークホルダーと共にゼロ・ウェイストを実践する機会創出を目指している
※6 KYOUDOKO(キョウドコ):小田急電鉄、小田急エージェンシー、ジョージ・アンド・ショーンが共同で開発・実証を進める、地域コミュニティ活性化を目的にしたアプリ
※7 ONE(オーネ):小田急電鉄が進める、暮らしに関するさまざまなサービスが1つのIDで利用できるサービス

【プレスリリース】藤沢市と小田急電鉄株式会社 持続可能な地域循環型社会の推進に係る連携協定を締結
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*冒頭の画像は、(左)藤沢市の鈴木市長 (右)小田急電鉄株式会社の星野社長(出典:藤沢市、小田急電鉄株式会社)