生活雑貨専門店の株式会社ロフト(以下、ロフト)は2021年7月1日~9月30日の期間、筆記具の容器包装を含むプラスチック類を回収してリサイクルするプログラム「はじめよう、ペンのリサイクル」に参加する。ロフト7店舗の文具雑貨売場が回収場所となる。

同回収プログラムは、株式会社パイロットコーポレーション(以下、パイロット)がテラサイクルジャパン合同会社と共同で2020年4月にパイロット社内で開始した。今回、都内近郊の文具販売店約30社に拠点を拡大して実証実験を展開する。

ロフトは、サステナビリティを念頭に置いた商品や企画をさまざまな角度から売場発信・提案していることを発表している。雑貨販売を事業展開の中核とする立場から、「使用済みキッチンスポンジの回収」や「化粧品の容器回収」の拠点としての取り組みを実施している。

同プログラム、および各社の概要は以下のとおりだ。

「はじめよう、ペンのリサイクル」回収リサイクルプログラム概要

  • 期間:2021年7月1日~9月30日
  • 回収場所:ロフト7店舗 文具雑貨売場 銀座・渋谷・池袋・二子玉川・丸の内・大井町・高田馬場
  • 回収対象:使用済みペンほかプラスチック製筆記具・修正テープなど、プラスチック類容器包装(※購入店舗・ブランドを問わず回収する)

テラサイクル

米国に本拠を置くテラサイクルは「捨てるという概念を捨てよう」を使命に掲げ、廃棄物問題に解決策を提供しており、現在リサイクル事業を20カ国以上で展開している。同社が開発した循環型ショッピングプラットフォームであるLoopの日本法人Loop Japan合同会社は、2020年12月から約2カ月間、東京都と連携してリユース容器で弁当や惣菜を提供するプロジェクトを実施した。2021年には、テラサイクルジャパン合同会社が日本ロレアル株式会社と包括的連携を締結し、化粧品空容器回収の取り組みを開始することで合意するなど、日本でも取り組みを進めている。

パイロット

「書く、を支える。」企業として、企業活動を通じて環境負荷を可能な限り低減し、地球環境保護への配慮を重要な経営課題の一つと位置付けている。テラサイクルジャパン合同会社が日本国内で回収した海洋プラスチックごみをリサイクルした再生樹脂を使用した国内初の油性ボールペンの発売を2020年12月に開始した。欧州でも、海洋プラスチックごみをリサイクルした再生樹脂を使った油性ボールペンシリーズを販売している。

【プレスリリース】できることから。環境を考えるきっかけに。「はじめよう、ペンのリサイクル」銀座・渋谷・池袋ロフト等7店舗で。
【関連記事】パイロット、国内初の海洋プラごみをリサイクルした再生樹脂使用ボールペンを発売
【関連記事】日本ロレアル、テラサイクルと包括的連携を締結。化粧品空容器の回収開始
【関連記事】Loop Japan、東京都と連携して12月からリユース容器で弁当や惣菜を提供開始