スウェーデンのコンサルティングファームであるマテリアルエコノミクスのレポート「ネットゼロ経済におけるバイオマス利用(EU Biomass Use in a net zero Economy)」は、EU経済全体のバイオマス利用の全体像を把握し、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするため、バイオマス資源から最大限の価値を創出するための優先順位を提案している。資源あるいはエネルギーとして使用された場合のバイオマスやその代替品について、経済性・必要資源・CO2への影響を定量化した。その結果、将来のバイオマス利用計画の大幅な軌道修正が求められるという結論を導いた。

バイオマスは希少で貴重なものだ。現在想定している全ての用途に大規模に使用することができない。既存計画では、入手可能なバイオマスよりも40~100%多く使用しているため、利用には限界がある。政策立案者は、経済的・社会的価値が最も高い用途を優先することが求められる。

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