南オーストラリア州政府は、3月1日より使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する措置を発表、開始した。ストロー・マドラー・カトラリーの販売や提供、州全体への配布が禁止される。

この禁止措置はオーストラリア全土で初めてのものであり、昨年議会を通過した画期的な法律に基づいている。2月28日にコロネルライトガーデンのボンドアンドレーン食堂を訪れた環境大臣のDavid Speirs氏は、2021年3月1日は南オーストラリア州にとって永遠に誇らしい1日になるだろうと語った。またSpeirs氏はこの措置について次のように詳細を説明している。

「南オーストラリア州は、マーシャル州首相率いる政府による使い捨てプラスチックの禁止という歴史的な措置により、環境問題に関して再び国をリードすることになります。私たちはこの措置をとる国内最初の州であり、3月1日から南オーストラリア州では、プラスチック製のストロー・カトラリー・マドラーを販売・供給・流通することが禁止されます。

全国に先駆けることで、再利用可能で堆肥化可能な代替品を製造するビジネスが南オーストラリア州で始まっています。ここでの使い捨てプラスチック禁止措置は、環境に対するメリットと同時に、大きな経済的利益をもたらし、地元の雇用も創出するのです。

政府はこの法律に意欲的であり、対象はストロー・カトラリー・マドラーにとどまりません。ポリスチレン製のカップ・ボウル・皿・二つ折りの容器・オキソ分解性プラスチック製品の禁止も1年以内に開始される予定です。市場の需要が高まり、他の持続可能な代替品が利用可能になるにつれ、テイクアウト用コーヒーカップ・プラスチックバッグ・その他の食品用のアイテムなど、より多くの製品を禁止の対象として検討し続けます。

私たちは次世代のために環境を保護し、海洋やその他のゴミを減らし、使い捨てという考え方からシフトして循環型経済を促進します。この法律は、障がいを持つ人々を含む15の異なる組織の代表で構成される使い捨てプラスチックタスクフォースの協力により作成されました。この協議により、障がいや健康上の理由により使い捨てプラスチックストローを必要とする人々は引き続き使用できるよう、例外を設けることにつながりました」

コミュニティのメンバーは自分のストローをカフェに持ち込むことができ、障がいや医療上の理由がある場合は、どの企業もニーズに応じて使い捨てプラスチックストローを供給することができる。また、薬局・地方自治体・慈善団体・医療機関・歯科・介護施設などの指定された企業は、これらの目的のためにストローを販売および供給することができる。

Elder のメンバーであるCarolyn Power氏は、政府の使い捨てプラスチック禁止措置は有権者から高く支持されているとし、次のように述べている。

「南オーストラリア州における歴史的な日を、アデレードで最も歴史的なコロネルライトガーデンで祝うのは素晴らしいことです。南オーストラリア州のコミュニティは、使い捨てプラスチックを減らすことを明確に望んでおり、その使用を減らすために国をリードしている政府の一員であることを誇りに思います」

【参照記事】SA’s historic ban on single-use plastic starts tomorrow | Premier of South Australia