米ラスベガスで開催されたCES2026では、サーキュラーエコノミー移行に直接貢献するソリューションに加え、設計やシステムの標準仕様として統合された技術が多く示された。本記事では、CES2026において各社の一次資料(プレスリリース等)をもとに発表をピックアップし、サーキュラーエコノミー視点で抽出・分類し、それらをもとに簡単な論考を加えたい。
目次
1. 産業インフラ:大規模な自動解体とオンサイト再生
本記事では、発表を4つの視点で分類した。まず注目すべきは、サーキュラーエコノミーの基盤となる産業インフラ。ここでは、製造や物流の現場で「ループを閉じる」技術を提案するパナソニックとECORENEWをピックアップする。
パナソニック:自動家電分解システム

「分解CPS(サイバー・フィジカル・システム)」を核とした次世代リサイクル基盤を提示。3D CADを用いて解体動作や所要時間をシミュレーションし、最適化されたデータを新製品の設計や自動解体ロボットに反映させる。これにより、部品の再使用やリマニュファクチャリングの効率化を図る。また、家電から樹脂や金属を高純度で分離・回収し、高度なリサイクルをねらう。2028年度までの実用化を目指しており、易分解設計へフィードバックを想定した、設計とリサイクルが融合するモデルといえる。
ECORENEW:「RenewFlow-Oil」

現場で潤滑油を即座に新品同様の品質(水分200ppm以下)に復元するオンサイト型再生システム。独自のナノ表面処理を施した「Renuva Filter」プラットフォームを採用し、60℃以下の低エネルギー環境で動作する。従来の熱処理方式に比べ、エネルギー消費を30%以上削減し、現場での即時再利用を可能にする。
2. 修理可能性とモジュール設計の深化
欧米などでの「修理する権利」の台頭も視野に入れ、ユーザー自身による部品交換や長寿命化を可能にする設計が示された。「小さいループ」を容易にする技術基盤となる。
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