Circular Economy Hub 編集部では、7月から第一木曜日夜に「Circular Bar」、第三木曜日昼に「Circular Cafe」として、コミュニティ会員限定で参加や視聴ができるオンライントークの場をスタートさせました。Circular Cafe&Barの詳細はこちら

Circular Cafe & Barでは、話題提供を行うゲストや編集部メンバーがテーマ設定の理由や周辺情報を冒頭に提供し、その後参加者同士自由に意見交換を行うという流れで進行しています。

話題提供パート:「どんな社会・未来を実現したいですか?」

私たちの日々の活動はこの瞬間の社会と未来をつくる活動であると言えます。

過去の経験や日々感じている課題から実現したい未来像を描き、何に取り組むかということを考えることは重要なことです。また、サーキュラーエコノミーとの関連においても、私たちがありたい未来像を浮かび上がらせることは、ツールとしてのサーキュラーエコノミーの役割を明確にすることにもつながります。そのため、今回のテーマはサーキュラーエコノミーから「遠い・近い」関係なく、避けては通れない議論でもあるのではないでしょうか。

今回の話題提供を担当した編集部メンバーは、

  • 大量生産・大量消費・大量廃棄の文化を変える
  • 将来なりたい職業を性別で制限されない社会をつくる
  • DXやテクノロジーを活用して、働き方の自由度が高い社会を実現する

などを自身のテーマとして、複数の仕事やプロジェクトに関わっていることを共有しました。そして、参加者がそれぞれどんな社会や未来を実現したいと考えているか、意見を出し合いながら自由に話を広げていきたいという「問い」が投げかけられました。

その後の意見交換では、主に3つの点が話し合われました。

  1. 未来のためにとは
  2. 過去や「当たり前」から学べること
  3. それぞれが思う、実現したい未来

意見交換パート:「実現したい未来を『実現』するには?」

1. 「未来のために」とは

サーキュラーエコノミーは社会や経済の仕組みを大きく変革させるツールであり、30年後・50年後を見据えてシステムをデザインすることも重要な点です。一方で、遠い未来のためということに実感が湧かない、もしくは解決しなければいけない問題の大きさに無力さを感じてしまう瞬間があります。この点に関しては次のような率直な意見が交わされました。

  • 自分たちの時代で苦労した社会問題や、悪化させてしまった環境をちょっとでも良くして未来に手渡す。全部を解決しようとせず少しでも良くしようという意識で良いのでは
  • 今やったことが5分後に世の中を良くしたか。いつも50年の遠い話ばかりしていると実感が湧かないが、未来につながる5分後に今フォーカスすると実践できる

気負いすぎず、「まずは5分後の未来のために実践しよう」「未来のために”Good Enough Ancestor” (良い祖先)になろう」から始めても良いのでは、ということが話されました。

2. 過去や「当たり前」から学べること

未来のあり方を考える時に、過去の文化や慣習から学べることは多くあります。江戸時代、ごみという概念があまりなかったと言われるほど、資源として循環していたとよく言われます。そういった江戸時代の循環型社会「エドノミー」から学ぼうとする取り組みも紹介されました。

つい最近まで行われていた習慣(豆腐を買いに行くときはボウルを、大根を買いに行くのには買い物かごを持参していた)に回帰して、コンビニでおでんの容器持参の実証実験が始まった事例のピックアップも議論を盛り上げました。

さらに踏み込んで、貨幣経済では換算できないような日本のおせっかい文化やおまけ文化を「価値の交換」として捉えると、日本らしいサーキュラーエコノミー実現のヒントになるのではといった意見も出されました。

過去からヒントを得て今のテクノロジーと融合させ課題を解決する、螺旋階段を上っていくように未来に向かって循環を描くこと。そしてローカルや過去の習慣から学びつつ、グローバルスタンダードのバランスをとって進めることが日本らしいサーキュラーエコノミー実現なのかもしれない。

そんな意見交換がなされました。

【参考記事】「【セミナーレポート】「日本文化に学ぶサステナビリティ」江戸時代の循環型社会から学ぶサーキュラーエドノミー
【参考記事】「フタ付きの容器持参しご購入のお客様に「おでん鍋割セール」を実施

3. それぞれが思う、実現したい社会・未来

参加者の意見として共通していたのは、「それぞれが自分らしくあり、それを互いに認められる社会」でした。「それぞれ」には自分・周囲の人・未来を生きる子供たち、そして地球や自然が含まれます。

働き方・生き方において、すべての人が社会の慣習や常識、ときには自分の中の思い込みに苦しめられることなく、自分で選択し生きられる社会というものを実現したい。そのためにも、お互いが干渉や競争するのではなく、地球や他の生物も含めてそれぞれが自分らしく生きられる権利があることを認めあうことが大切であるということが話されました。

サーキュラーエコノミー では3つのP「Profit(経済的利益)」「Planet(地球)」「People(人々の幸福)」を基盤としていますが、地球と人がそれぞれウェルビーイングな状態が目指すべき一つの形として共有されました。

編集後記

Circular Café & Barは冒頭の話題提供後は何を話すか、どう話すかを定めずに自由な意見交換を行っています。今回は特にテーマが幅広かったこともあり、サーキュラーエコノミーの枠を超えて様々な方向に話題が展開されました。

「どんな社会・未来を実現したい」という漠然としたテーマでしたが、「自分が実現したい良い未来とは何か主観的に考えること」や「過去の習慣から学ぶこと」「5分後の未来のためにできることを実践する」など小さな視点に立ち戻り広げて考えることで、様々な意見が交わされ明日からのヒントに溢れていました。

今回参加者から「会話から新しい言葉が生まれるなど、みんなで一緒に学んでいる感覚がある」というコメントがありました。自由な会話からはっとするヒントや本質的な気づきが得られる場として価値を感じていただけるよう、引き続き運営してまいります。

Circular Cafe&Barは、コミュニティ会員限定の企画です。会員の方々は会話に参加しても、耳だけラジオとして聴くことも可能です。過去のアーカイブもご覧いただけます。

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