株式会社ニトリは2026年10月5日、顧客から回収した家具・インテリア類などの分解・分別・資源化を自社グループで行う「リサイクルセンター(仮称)」を埼玉県本庄市に開設すると発表した。2028年度上期の操業開始を予定しており、日本最大級の資源循環の中核拠点を目指す。
同センターでは、関東圏の物流拠点や店舗を回収拠点として使い終わった家具・インテリア類などを受け入れ、自社物流で運搬したうえで施設内で分解・分別し、年間1万トン以上の資源化を目指す。素材ごとに可能な限り選別することで、これまで十分に資源化されてこなかった家具・インテリア類などの資源循環を推進する。施設は資源化施設2棟と事務所兼研究施設1棟で構成され、研究施設では資源化のノウハウを蓄積し、環境に配慮した商品開発につなげる。運営はニトリファシリティ、収集運搬はホームカーゴが担う予定で、ニトリグループによる自前運営とする。

家具・インテリア類は重量があるうえ構造が複雑で分解・分別が難しく、同社は環境省の統計を参考に、そのリサイクル率は20%未満と他の商材と比べて低いとしている。顧客からも長く愛用した家具を手放す際に「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」という声が多く寄せられているという。
同社は創業以来、「製造物流IT小売業」という一気通貫のビジネスモデルを確立してきた。商品を販売して終わりではなく、その一生に責任を持つ企業を目指し、次のピースを「循環」と位置づけて「製造物流IT“循環”小売業」の実現を掲げており、同センターはその中核となる。また、グループの環境ビジョン「NITORI Group Green Vision 2050」で掲げるサーキュラービジネスの推進にも大きく寄与すると見込む。同ビジョンでは、2050年までに環境配慮を前提とした商品開発100%を目指している。
「つくる」段階から資源化を考慮した商品開発の例として、同社は「かんたん分別マットレス」を開発・販売している。マットレスは国の処理困難物に指定されており、家具類の中でも資源化が最も難しい製品の一つだ。同製品は使い終わった後に顧客が自ら分解・分別でき、大人2名で約10分で作業が可能だという。ニトリは同センターで蓄積したノウハウを商品開発に生かし、環境に配慮した商品の拡大につなげるとしている。
【プレスリリース】【ニトリ】資源循環の新たな起点「リサイクルセンター(仮称)」を2028年度に稼働予定。
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