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大林組、建設現場の木製型枠をバイオ炭にしてコンクリートに。実験棟外壁で19.3tのCO2削減

株式会社大林組は2026年9月29日、建設現場で使用した木製型枠を原料とするバイオ炭を、CO2固定吸収型コンクリート「クリーンクリートN」のCO2吸収・固定化材料として活用する技術を開発したと発表した。あわせて、このバイオ炭由来の材料を用いたクリーンクリートNを、同社技術研究所(東京都清瀬市)に建設した実験棟「オープンラボ3(OL3)」のプレキャストコンクリートカーテンウォール(外壁パネル)に初めて適用した。

クリーンクリートNを適用したOL3のプレキャストコンクリートカーテンウォール(外壁パネル)

クリーンクリートNは、同社の低炭素型コンクリート「クリーンクリート」に、CO2を吸収・固定化した材料を混ぜ込むことで、CO2排出量をさらに削減できるコンクリートだ。混入量によっては、製造時のCO2排出量を実質ゼロ以下にすることも可能だという。

同社はクリーンクリートNの適用拡大に向け、CO2吸収・固定化材料として使える原料の多様化に取り組んできた。これまで用いてきた炭酸カルシウム由来の材料に加えて新たな材料の検証を進める中で、コンクリート躯体工事に使用した木製型枠から製造したバイオ炭が、CO2吸収・固定化材料として活用できることを確認した。このバイオ炭は、使用済み木製型枠の廃材を炭化炉で炭化させたもので、これまで廃棄されていた資材を有効活用している。木材などのバイオマスを炭化することで、炭素貯留効果が認められているという。

OL3は、解体建物から取り出した鉄骨やコンクリート製の構造部材を新築建物にリユースし、さまざまな環境配慮技術を採用した建設実験棟だ。循環型の建設を実践し、その効果を検証する施設として整備が進められている。

今回、OL3の外壁パネルには、炭酸カルシウム由来の材料を用いたクリーンクリートNを58.3m³、バイオ炭由来の材料を用いたクリーンクリートNを9.0m³、計67.3m³適用した。従来のコンクリートと比べたCO2排出量削減率はそれぞれ約104%、約79%で、今回の施工で合計19.3tのCO2排出量削減を実現した。また、炭酸カルシウム由来の材料が白色、バイオ炭由来の材料が黒色であることから、両者の色味の違いを外壁の意匠に生かした。

バイオ炭をコンクリートに活用する取り組みは、建設業界でほかにも見られる。清水建設は2026年3月、バイオ炭を混ぜ合わせた環境配慮型コンクリート「SUSMICS-C」について、日本建築総合試験所の建設材料技術性能証明を取得したと発表した。建築の構造材向けに特化した「SUSMICS-Cs」として、同社東京木工場の建て替え計画で門塀に初適用している。また、フジタとトクヤマは2024年11月、木質バイオマスガス化発電の副産物である炭を大きな粒状に加工してコンクリート製品に混合し、セメントなど材料由来の温室効果ガス排出量を実質ゼロとした歩道用舗装材「バイオ炭インターロッキングブロック」を共同開発した。

※画像はプレスリリースより引用
【プレスリリース】使用済みの木製型枠由来のバイオ炭を活用したクリーンクリートN®を開発
【参照記事】環境配慮型コンクリートSUSMICS-Cを建築の構造材として展開
【参照記事】カーボンニュートラル社会の実現に貢献する「バイオ炭インターロッキングブロック」を共同開発
【関連記事】大林組とAGC、解体現場の廃棄窓ガラスをフロート板ガラス原料に活用する水平リサイクルフロー構築
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Circular Economy Hub Editorial Team

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Circular Economy Hub 編集部です。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新ニュースから法規制動向、大企業やスタートアップ企業の取り組みなどを幅広くリサーチし、ニュースとしてお届けしています。

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