株式会社竹中工務店はこのほど、建設業における資源循環の可能性を探るイベント「竹中工務店 サーキュラー支店 展 ~スクラップアンドビルドから、資源が循環する建築へ~」を、2025年9月27日から9月30日までBankPark YOKOHAMA(旧第一銀行 横浜支店)で開催すると発表した。

このイベントは、従来の「スクラップアンドビルド」型から脱却し、資源を循環させる「サーキュラーエコノミー」への転換を目指す同社の取り組みを紹介するものだ。

展示会では、竹中工務店が掲げる「サーキュラーデザインビルド®」に基づき、「つくる」「つかう」「つなぐ」の3つの視点から再構築された建築プロセスが紹介される。架空の「サーキュラー支店」という空間を通じて、実際のサーキュラーな建築プロジェクト事例、企業から排出される廃材を再活用するアイデアコンペの成果、そしてサーキュラー建材の展示が行われる。

会期中には、サーキュラー分野の専門家やプロジェクト担当者によるトークセッションが多数開催される。例えば、DesignFuture Japan株式会社と竹中工務店が共同で策定したサーキュラー建材の共通評価基準と、それを検索できるシステムの開発状況について紹介する講演や、竹中工務店が実践した「サーキュラーデザインビルド」の事例として「大阪避雷針工業神戸営業所」や「森になる建築」の設計者が登壇する。また、東京大学大学院の加藤耕一教授による「時間とともに価値向上する建築」に関する講演や、Plastic Whale Foundationのディレクターであるヤニーナ・ニーパー氏によるサーキュラーエコノミーの紹介セッションも予定されている。

さらに、小学生向けの廃棄物を素材としたアート・クラフトワークショップや、建築廃材である檜の鉋屑を使った木工ワークショップ、廃棄される花を活用したワークショップなど、体験型のプログラムも実施される。解体材のリユースに関心のある方を対象としたアイデア出しワークショップも開催され、多様な参加者がサーキュラーエコノミーについて学び、考える機会を提供する。

【イベント詳細】竹中工務店 サーキュラー支店 展 ~スクラップアンドビルドから、資源が循環する建築へ~