ヨーロッパは長年にわたり、行政やビジネスの分野でサステナビリティやサーキュラーエコノミーの実践が進められてきました。世界的に思い切った政策や、市民参加型のまちづくりなど、都市や行政が進めるサステナビリティの実践が地域住民による日々の行動と連動しながら、大きな社会変革を生み出しています。特にパリやロンドンはサーキュラーエコノミー先端都市としても名前が上がりますが、それを支えているのは現地に住む人々の地道な実践と工夫です(※)

一方で、日本でも2024年7月にサーキュラーエコノミーに関する関係閣僚会議が開かれ、循環を起点とした地域活性化やライフスタイル転換が求められています。そんな中、ゼロウェイストタウンとして国内外から注目されているのが、徳島県にある四国一小さな町、上勝町です。日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行ったことで知られる上勝町は、地域の協力と創意工夫によって、コミュニティに根差した資源回収のモデルを築き上げています。

今回の座談会では、IDEAS FOR GOODのパリ・ロンドン在住メンバーと上勝町に住むメンバーが集まり、それぞれの土地で見てきた事例や感じたことをカジュアルに語り合います。欧州の都市と日本の地方がどのようにサステナブルな未来を形作っているのか、地域に根差した取り組みを通じて見つめ直すことで、サステナビリティが私たちの生活にどのように溶け込んでいくのか。グローバルとローカルを行き来しながら、それぞれの場所のサステナビリティに関するホットな話題や実践を対話形式でお届けしていきます。

「欧州のサステナビリティのリアルに興味がある」「世界から注目されている上勝町のリアルを居住者からの視点を聞いてみたい」「サステナビリティに興味のある人とつながりたい」

世界の異なる視点を知り、互いの学びや気づきをシェアするこの場に、ぜひ気軽にご参加ください。

当日ご紹介するトピック

  • 欧州現地のサステナビリティ事情。暮らしていて感じる現地のリアル
  • 日本のゼロウェイストタウン上勝町のリアル
  • ロンドン・パリのサーキュラーエコノミー事例

【フランス・パリ】「脱成長」始まりの国フランス。市民の“足を知る”暮らし

  • 「 Underconsumption(過小消費)」の動き?消費を減らすことを目指すファッションブランドも
  • 週2でマルシェに通う人々。パリで量り売りのお店が欧州最多である理由
  • コンポスト義務化によって変わった、地域の「つながり」のつくり方

【イギリス・ロンドン】ヨーロッパきっての多文化都市で、ローカルな活動はどうあるべき?ロンドンのまちづくりから学ぶ

  • グローバルブランドとローカルチャリティショップが隣接。「古着」「寄付」は人々の生活の一部に
  • ヴィーガン・グルテンフリー・ハラル……多文化都市ならではの食の選択肢の豊かさ
  • ジェントリフィケーションに対抗して。空き家がサステナブルな市民活動の拠点に

【日本・上勝】ごみは43分別。地域の変化を可能にした「人」の力にみる民主主義的なまちの基盤

  • 資源に戻すことを考えた、買う・使う・手放すときの暮らしのデザイン
  • 自分の手で「つくる」ことを身近にする、文化としてのゼロウェイスト
  • 顔が見える関係の絡まりと、まちの担い手である実感から生まれる対話

※ご紹介事例は、当日変更となる可能性があります。

こんな方におすすめ

  • 欧州都市のサーキュラーエコノミー事例に興味のある方
  • 日本のゼロウェイストタウン・上勝町に興味のある方
  • データだけではなく、実際に居住する人の体験・感覚も含め、欧州都市や日本の地方の情報を集めている方
  • 日本国内外でサーキュラーエコノミーに関わっている方
  • いつもIDEAS FOR GOODやCircular Economy Hubの記事を読んでくださっている方
  • サステナビリティに興味のある方々との交流を深めたい方

スピーカー

富山恵梨香(ハーチ欧州・パリ在住)

ハーチ欧州フランス支部・IDEAS FOR GOOD副編集長。パリ在住。大学では行動経済学を学び、卒業後には日系不動産会社のベトナム、ハノイ支店に約2年間勤務。国内外の社会的企業への取材をする傍ら、体験型メディア事業「Experience for Good」責任者としてベトナム・ハノイの「ウェルビーイング」ツアーなどを企画・実施。その他フィリピン在住経験の他、世界20か国以上への渡航経験あり。

伊藤恵(ハーチ欧州・ロンドン在住)

ハーチ欧州英国支部。ロンドン在住。一橋大学社会学研究科修了。学生時代は東京・シンガポール・香港などアジアのグローバルシティの公共空間・緑化空間について研究し、その後オフィスのインテリアデザインを手掛ける企業にてプロジェクトマネジメントに携わる。現在はIDEAS FOR GOODでのライティング・編集ほか、欧州現地でのリサーチ・プロダクト制作に取り組む。

仲原 菜月(IDEAS FOR GOOD編集部・上勝在住)

四国在住。大学在学中に難民支援NGOや一般社団法人Earth Company、mymizuなどに携わる。スウェーデンに留学し、生態学経済学や脱成長に触れたことが現在の執筆テーマに繋がる。現在は主にIDEAS FOR GOODでのライティング・編集を担当しながら、在住地域のまちづくり活動にも従事。

イベント概要 12月3日(火)@横浜開催

  • 開催日時:2024年12月3日(火) 19:00〜20:30(会場オープン18:45)
  • 場所:ハーチ株式会社横浜オフィス(神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川1-1-1 星天qlay 2階 B-2-7)
  • 定員:15名
  • 参加費(税込み):1,000円(学割500円)
  • お申し込み方法:Peatixよりお申し込みください。

イベント概要 12月5日(木)@東京開催

  • 開催日時:2024年12月5日(木) 19:00〜20:30(会場オープン18:45)
  • 場所:ハーチ株式会社オフィス(東京都中央区日本橋富沢町10-13 WORK EDITION NIHONBASHI 602)
  • 定員:15名
  • 参加費(税込み):1,000円(学割500円)
  • お申し込み方法:Peatixよりお申し込みください。

※オンラインの同時配信およびアーカイブ動画の共有はございません。あらかじめご了承ください。
※学割チケットをご購入いただいた方には、会場で学生証の提示をお願いする場合がございます。
※横浜と東京のイベントは同じ内容となります。人数に制限があるため、チケットはいずれかをご購入ください。

タイムテーブル(横浜・東京ともに同じ)

18:45 会場オープン
19:00 IDEAS FOR GOOD・ハーチ欧州の説明
19:05 欧州のサーキュラーエコノミーの今
19:10 生活者として感じる、ロンドンのサステナビリティ事情
19:25 生活者として感じる、パリのサステナビリティ事情
19:40 生活者として感じる、上勝のサステナビリティ事情
20:55 座談会・質問・感想シェア
20:30 終了

お申し込み

こちらからお申し込みください:https://paris-london-kamikatsu.peatix.com/
※ Schroders European Sustainable Cities Index

※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「IDEAS FOR GOOD」からの転載記事です。