積水ハウス株式会社とLIXILは8月3日、積水ハウスが発売する高断熱玄関ドア「H ins レイナス」「H ins トスタリッテ」のアルミ部分に、LIXILのリサイクルアルミ使用比率100%の低炭素アルミ「PremiAL R100」を標準採用したと発表した。住宅向け製品へのPremiAL R100標準採用は今回が初めてとなる。
両社は合わせて、積水ハウスの資源循環センターを核としたアルミ部材の水平リサイクルスキームを構築した。積水ハウスのリフォーム現場で発生したアルミ部材を資源循環センターで回収し、分解・選別した上でLIXILへ提供する。LIXILはこれを原材料として独自技術で再生し、PremiAL R100をはじめとするアルミ製品を製造する。国内で回収した資源を国内で再生・活用する仕組みとなる。

LIXILの試算によると、PremiAL R100は新地金を100%使用したアルミ形材と比べてCO₂排出量を約80%削減できるといい、建設時のCO₂排出量の削減につながる。同製品は環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」を取得しており、原材料調達から組立加工までのCO₂排出量がアルミ形材1kgあたり2.9kg-CO₂eqであることが第三者機関により検証・登録されている。
積水ハウスは、家の部材をリサイクル部材(リユース・リニューアブルを含む)のみで構成することを目指す「循環する家(House to House)プロジェクト」を推進している。
LIXILは環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living」のもと、2031年3月期までにハウジング事業で使用するリサイクルアルミの比率を100%にする目標を掲げており、現在のリサイクルアルミ平均使用比率は業界トップクラスの86%としている。同様の資源循環スキームは2026年5月にも旭化成ホームズ・旭化成リフォームとの間で構築しており、同年4月から関東エリアで運用を開始している。
背景として、政府は循環経済行動計画で、建築分野等で幅広く使われるアルミ展伸材の国内生産量のうち、再生アルミ原料の比率を2030年までに約4割へと引き上げる目標を掲げている。一方、国内のアルミ展伸材のリサイクル率は約34%にとどまるとされ、一般社団法人日本アルミニウム協会の資料によると、国内で発生したアルミスクラップの輸出量は2018年の約18万tから2022年には約44万tに増加している。
積水ハウスとLIXILの両社は非住宅物件への「PremiAL R100」採用などで連携してきたが、今回の標準採用と資源循環スキームの構築により、取り組みを住宅分野にも拡大した。
【プレスリリース】積水ハウスが高断熱玄関ドアに、住宅向け製品として国内初 リサイクルアルミ使用比率100%のLIXIL循環型低炭素アルミ「PremiAL R100」を標準採用 サーキュラーエコノミー移行の実現に向け、住宅部材におけるアルミの水平リサイクルスキームを構築
【参照記事】第4章 循環経済行動計画に基づく今後の我が国の循環経済ビジョン
【参照記事】循環経済行動計画(案)
【参照記事】旭化成ホームズ・旭化成リフォーム・LIXILが協業、使用済みアルミ部材を再生する資源循環スキームを構築
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※文中の画像はリリースより引用(左がH ins レイナス、右がH ins トスタリッテ)
