アサヒ飲料は9月7日、CO2吸収材を活用した二酸化タイルを賃貸マンションへ初めて導入すると発表した。
同社は、収益不動産開発を手掛ける株式会社フェイスネットワークが開発する物件の建築現場に、9月15日からCO2を食べる自販機を順次設置する。自販機に搭載したCO2吸収材を配合した二酸化タイルは、フェイスネットワークが開発する賃貸マンションへ2027年4月以降に導入される予定だ。CO2を食べる自販機で回収したCO2吸収材を活用したタイルを賃貸マンションへ導入する取り組みは、日本エムテクス社調べで初めてだという。
二酸化タイルは、アサヒ飲料と日本エムテクス株式会社が共同で開発した。CO2吸収材を含む原料を圧縮・硬化して製造するため、高温での加熱焼成を必要としない。同程度の厚みの焼成タイルと比較して、製造から工場出荷までのCO2排出量が少ない特長があり、脱炭素への貢献が期待されている。自動販売機によるCO2回収から建材への活用までを一体で推進することで、CO2を資源として利用する資源循環モデルの構築を進める。
CO2を食べる自販機は、飲料を販売するだけでなく、内部に組み込まれた特殊な吸収材によって大気中のCO2を回収する機能を備えた、国内唯一の自動販売機だ。吸収材は、加工や輸送に伴うCO2排出量を上回るCO2吸収効果を持ち、1台当たりの年間CO2吸収量は、稼働電力由来のCO2排出量の最大20%、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分に相当するという。2023年6月に展開を開始し、2026年7月末時点で全国に9000台以上を設置している。
回収したCO2は、自治体や企業と連携し、コンクリートやアスファルト、タイルの原料として活用されている。また、吸収材はサンゴ保全やブルーカーボン生態系の再生にも活用されており、生物多様性に配慮した持続可能な社会の実現にも貢献していくことを目指すという。
【プレスリリース】CO2吸収材を活用した二酸化タイルを賃貸マンション初導入「CO2を食べる自販機」を活用した資源循環の取り組みを推進
【参照記事】アサヒ飲料、大気中のCO2を吸収する自動販売機を活用した資源循環モデル実証を6月に開始
