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破砕残さを再び自動車部品へ。プラニックと豊田メタル、資源循環技術・システム表彰で経済産業大臣賞

豊田通商グループの株式会社プラニックと豊田メタル株式会社は2026年10月26日、一般社団法人産業環境管理協会が主催し、経済産業省が後援する「令和8年度 資源循環技術・システム表彰」において、最高位の経済産業大臣賞を受賞したと発表した。表彰式は10月21日に開催された。

同表彰は、資源・エネルギー使用の削減、リデュース、リユース、リサイクルなどを通じて循環経済への移行に寄与する先進的な技術・製品の開発や、社会システム・ビジネスモデルの構築などの取り組みを表彰する制度である。

受賞テーマは「ASRからの樹脂回収及びペレット製品化によるCar-to-Carリサイクル」。使用済み自動車の破砕後に発生するASR(自動車破砕残さ)からプラスチックを回収し、再生ポリプロピレン(PP)ペレットとして製品化する取り組みで、2025年に新車採用を実現した。ASR由来再生PPは、トヨタ自動車の「クラウン(スポーツ)」のフロントフェンダシールと「RAV4」のボディアンダーカバーに採用された。

審査では、自動車グレードの材料を製造可能にした選別から再生ペレット製造までの一連の技術と、自動車部品へのCar-to-Carリサイクルを実用化した点が高く評価された。

従来、国内ではASRの約70%弱が熱回収に利用され、ASR由来プラスチックのマテリアルリサイクル比率は約1〜2%にとどまっていた。ASRから効率的にプラスチックを回収することが技術的に難しく、回収したプラスチックを原料とするペレットも、物性・安全性・安定供給性・環境負荷物質管理の面で自動車用途の要求を満たすことが困難だったためだ。

豊田メタルは、破砕、粒度調整、金属・軽量ダスト除去の工程を組み合わせた独自プロセスと、自社開発の水流選別装置により、ASRからPPを回収している。年間約3万トンのASRを処理し、重量比27%にあたる約8,100トンの再生プラスチック原料を回収できる体制を構築した。本取り組みは、両社の技術に加え、トヨタ自動車や小島プレス工業をはじめとする関係各社との技術連携により実現した。

両社は今後、他のASR再資源化施設への選別技術の共有や装置提供などを通じて、業界全体でASRからのプラスチック回収を促進していくとしている。また、国内の全完成車メーカーと情報交換や協議を進めており、再生ペレットの採用車種を拡大していく見込みだという。

プラニックは、自動車向け再生プラスチックの安定供給を目的に2018年に設立され、2022年に静岡県御前崎市で工場の稼働を開始した。重液・水・軽液による三段階の比重選別と静電選別を組み合わせて異物混入を抑え、選別からコンパウンド、検査までを一貫管理して再生PPペレットを製造している。

※アイキャッチ画像は、プレスリリースより引用
【プレスリリース】プラニックと豊田メタルが「令和8年度 資源循環技術・システム表彰」で経済産業大臣賞を受賞~ASR由来再生プラスチックによるCar-to-Carリサイクルの実現が評価~
【参照サイト】「令和8年度資源循環技術・システム表彰(第52回)」受賞者等の発表について
【関連記事】難リサイクル材「ASR」が自動車部品に。豊田通商グループ、高度選別技術で国内初採用を実現

Circular Economy Hub Editorial Team

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Circular Economy Hub 編集部です。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新ニュースから法規制動向、大企業やスタートアップ企業の取り組みなどを幅広くリサーチし、ニュースとしてお届けしています。

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