横浜市内のサーキュラーエコノミー(循環経済)を加速させるメディアプラットフォームCircular Yokohamaは、SDGsの達成に向けて多様な主体をつなぎ、 地域課題の解決に導くための中間支援組織ヨコハマSDGsデザインセンターに参画しています。
この取り組みの一環として、2024年12月より、神奈川大学と共同で全5回の社会人向けの対面講座「Yokohama Sustainable Business Design School(ヨコハマ・サステナブル・ビジネスデザインスクール)」を開催します。
講義概要
本講座は、SDGs未来都市に選定されている横浜市におけるより多くの持続可能なビジネス創出を目的として、ヨコハマSDGsデザインセンターと神奈川大学が協働し、実施する社会人向け講座です。環境・社会の各分野の専門家からサステナブル・ビジネスデザインの理論を、横浜市内のSDGs先進企業から実践を学び、座学とフィールドワークの組み合わせにより実践的な知識とスキルの習得を目指します。
全5回で実施をする今回の講義には、SDGs達成に向けて取り組む事業者・団体を横浜市が認証し、さらなる取組の推進につなげる横浜市SDGs認証制度「Y- SDGs認証」を取得し、横浜市内で活躍するゲスト講師をお呼びし、講義+ワークショップ形式でお送りします。
全5回の対面で行われる今回の講義の全体の講師はハーチ株式会社代表の加藤佑が務め、第4回の講義では実際に市内へ繰り出し、フィールドワークを通して実践的にサステナブル・ビジネス理論を学びます。
ご興味がある方はぜひご参加ください。
講座概要
- 開催日:2024年12月5日 ~ 2025年1月16日(全5回)
- 時間:16:00~19:00 ※フィールドワークのみ、13:00~18:00
- 受講条件:全日程に参加必須。
- 講座受講料:一般の方:40,000円(税込)
- 開催場所:神奈川大学みなとみらいキャンパス「KUポートスクエア」住所:横浜市西区みなとみらい 4-5-3
- 定員:16名
- 主催:神奈川大学
- 共催:ヨコハマSDGsデザインセンター
- 申込期間:2024年9月2日~2024年11月21日
講座日程
第1回 | 2024/12/5(木)16:00-19:00 @神奈川大学みなとみらいキャンパス | サステナブル・ビジネスデザイン概論 どのように事業を通じて地域が抱える課題や地球規模の課題解決に取り組み、環境・社会に対するインパクト創出と事業を両立・統合させていくのか、様々な理論や概念について学びます。 当日の内容: 基礎講義:サステナブル・ビジネスデザイン概論|加藤(ハーチ株式会社) ・SDGs・ESG 概論 ・サステナブル・ビジネスデザインとは? ・サステナブル・ビジネスデザインの事例 ・Y-SDGs認証・B Corp 認証 ・サステナブル・ビジネスモデルキャンバス ゲストレクチャー|三菱地所株式会社 ディスカッション 懇親会 |
第2回 | 2024/12/12(木)16:00-19:00 @神奈川大学みなとみらいキャンパス | 環境編(脱炭素・循環経済・自然共生) 環境課題解決に向けた3大トピックとなっているカーボン・ニュートラル(脱炭素)、サーキュラーエコノミー(循環経済)、ネイチャーポジティブ(自然共生)の概念について学ぶとともに、各領域における先進事例や具体的な実践から、これらの領域における自社の事業機会やリスクについて考えます。 当日の内容: 基礎講義:環境問題とビジネスデザイン|加藤(ハーチ株式会社) ・気候変動とカーボンニュートラル ・資源制約とサーキュラーエコノミー ・生物多様性とネイチャーポジティブ ・国際・国内トレンド ・先進事例紹介 ゲストレクチャー|太陽油脂株式会社、株式会社kitafuku ディスカッション |
第3回 | 2024/12/19(木)16:00-19:00 @神奈川大学みなとみらいキャンパス | 社会編(多様性・公正・包摂) 紛争や格差といった社会課題がより顕在化する中で、ビジネスにおいても日々重要性が高まっている「多様性」「公正」「包摂」の概念について学ぶとともに、各領域における先進事例や具体的な実践から、自社の事業や組織にどのようにこれらの概念を取り入れていくかを考えます。 当日の内容: 基礎講義:社会問題とビジネスデザイン|加藤(ハーチ株式会社) ・多様性 ・公正 ・包摂 ・国際・国内トレンド ・先進事例紹介 ゲストレクチャー|株式会社An-Nahal様、石井造園株式会社様 ディスカッション |
第4回 | 2025/1/9(木)13:00-18:00 @大川印刷本社戸塚工場 | 市内フィールドワーク 横浜市SDGs認証制度”Y-SDGs” Supremeを取得している企業の環境・社会課題の現場を訪問し、五感を使ってサステナブル・ビジネスの重要性や実践についての理解を深めるためのフィールドワークを実施します。 当日の内容: フィールドワーク先|株式会社大川印刷 |
第5回 | 2025/1/16(木)16:00-19:00 @神奈川大学みなとみらいキャンパス | サステナブル・ビジネスデザイン実践 第1-4回までの学びを踏まえ、サステナブル・ビジネスを実践する上で必要なデザイン、テクノロジー、マーケティングなどについての理解を深め、最終的には自社のサステナブル・ビジネスモデルを描きます。 当日の内容: 基礎講義:サステナブル・ビジネスデザイン実践|加藤(ハーチ株式会社) ・サステナビリティとデザイン(プロダクト・サービス・システム) ・サステナビリティとテクノロジー(DX・AI) ・サステナビリティとマーケティング 参加者プレゼンテーション 懇親会 |
ポイント
- サステナビリティ経営・事業開発に関する最先端の理論を学べます
- 横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”取得企業から直接実践を学べます
- 座学とフィールドワークの組み合わせによる実践的なカリキュラムです
- ヨコハマSDGsデザインセンターと神奈川大学の協働によるプログラムです
こんな方におすすめ
- SDGs・サステナビリティ分野における事業開発に興味がある方
- サステナブル・ビジネスデザインに興味がある方
- 既存事業のサーキュラーエコノミー移行を進めたい方
- 横浜市SDGs認証制度”Y-SDGs”に興味のある方
※ 社会人から学生までどなたでもご参加いただけます。
特別ゲスト講師・フィールドワーク先のご紹介
第2回:環境編(脱炭素・循環経済・自然共生)
東山俊明(太陽油脂株式会社 総務・サステナビリティ推進チームユニットリーダー)
1997年に太陽油脂株式会社に中途入社。食用加工油脂事業の開発部門、全事業にかかわる購買部門、石けん・化粧品事業の営業部門などを歴任したのち、現在のサステナビリティ部門を担当。購買部門の担当時は、東南アジア諸国を訪問し、輸入油脂の現地における生産状況などを確認するなどの業務にも携わる。現在はその経験も活かし、RSPOや小規模
農家支援策などにも携わる。
【企業サイト】太陽油脂株式会社
松坂匠記(株式会社kitafuku 代表取締役)
国内大手SIerにて医療システムエンジニアとして従事したのち、2017年にフリーランスエンジニアとして独立。2019年に株式会社kitafukuを設立。“地域の課題を二人三脚で解決する“をミッションに掲げ、IT事業やアップサイクル事業を展開。アップサイクル再生紙の開発・製造を行う傍ら、地域のプレイヤーを巻き込んで課題解決のための企画・提案を行なっている。
<事業概要>
クラフトビールの製造過程で廃棄されるモルト粕を紙に混ぜ込んだ再生紙「クラフトビールペーパー」の製造開発。水分を多く含むため焼却処分するには環境負荷が高く、コストがかかるモルト粕をアップサイクルすることで、廃棄物削減を目指す。
【企業サイト】株式会社kitafuku(きたふく)
【参考サイト】廃棄されるモルト粕をアップサイクル。クラフトビールを味わい尽くす「CRAFT BEER PAPER」
第3回:社会編(多様性・公正・包摂)
石井直樹(石井造園株式会社 代表取締役)
1966年3月29日生まれ。2004年石井造園株式会社 代表取締役就任。2006年横浜青年会議所卒業 横浜市造園協会監事 横浜スタンダード推進協議会副理事長。代表取締役就任後、「企業活動を通して、幸せを共有する企業を目指す」という経営理念をもとに、2008年横浜型地域貢献企業初回最上位認定を受け、「ついでに、無理なく、達成感のある
活動」という方針で、地域貢献に軸足を置いたCSRを基盤とした経営を展開している。そのCSR活動は毎年20を超え、地域のサスティナブルな活動を支援し、毎年開催しているCSR報告会にて発表している。独自の緑化基金を構築するなどし、SDGsの169のターゲットのどこに届くかを常に意識した活動を経営の中に取り込んでいる。
2016年よりカーボンオフセットを開始
2016年アメリカのB corpの認証を取得
2018年Best for the world 2018に認定される。
2017年第7回カーボンオフセット大賞優秀賞受賞 第9回経営者「環境力」大賞受賞
2018年文部科学省「青少年の体験活動推進企業表彰」審査委員会奨励賞受賞
2019年神奈川県SDGsパートナー登録企業
2020年Y-SDGs最上位に認定される。
2022年令和3年度青少年の体験学習推進企業表彰において文部科学大臣賞受賞
【企業サイト】石井造園株式会社
【参考サイト】CSR活動はご利益である。みどりを通じて幸せを“共有”する、石井造園の地域貢献
品川 優(株式会社An-Nahal CEO)
2019 年 An-Nahal を横浜に設立し、企業のダイバーシティ & インクルージョン推進を組織・人材開発のアプローチで支援する。外国人留学生のキャリア支援や外国人起業支援にも取り組む。これまで企業向けグローバル人材育成、世界銀行や国際機関との教育関連プロジェクト、NPOでの難民就労支援等多様なセクターとの協働に携わる。
- 世界経済フォーラムGlobal Shapers
- JapaneseWomen’s Leadership Initiative フェロー
- ヒラリークリントン氏創設Vital Voices Global Fellowship
【企業サイト】株式会社An-Nahal
第4回:市内フィールドワーク
CHESS(本社・工場)|CHESS (HEAD OFFICE FACTORY)
横浜市に拠点を置く大川印刷は、創業140年を超える老舗印刷会社です。「Do the Right Thing~正しいことをやろうぜ~」をスローガン&バリューに、環境に正しい「印刷しない、印刷会社」を打ち出し活動。本社工場の電力を再生可能エネルギー100%で稼働し、使用するインキや用紙も環境に配慮した「環境印刷」を推進しています。無駄な印刷はしない、させない印刷会社として2024年1月から紙資産のデジタルデータ化・利活用に取り組むスキャニング事業をスタートさせました。
【企業サイト】大川印刷
【参考サイト】環境印刷で刷ろうぜ。横浜の100年企業・大川印刷に学ぶサステナビリティ経営
ワークショップファシリテーター
本プログラムでは、まちの分散型ブックシェアリングサービス「めぐる星天文庫」や「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」をはじめ、横浜市内で地域密着型の循環経済プロジェクトに取り組む「Circular Yokohama」メンバーがワークショップファシリテーターとして参加者の皆様のワークショップをナビゲートします。循環経済、サーキュラーデザインといった概念に馴染みがない方でも安心してご参加いただけます。
室井梨那(Circular Yokohama・ハーチ株式会社)
神奈川県横浜市出身。大学で英語教育学を専攻した後、アメリカにて就労。帰国後は、横浜のサーキュラーエコノミー推進プラットフォーム「Circular Yokohama」の立ち上げメンバーとしてハーチ株式会社に参画。海外事業開発や英語によるウェブメディア運営、サステナブル教育の支援等を行なっている。
丸山桃加(Circular Yokohama・ハーチ株式会社)
高校卒業後、デンマークのフォルケホイスコーレに留学し、パーマカルチャーの概念に出会う。大学では国際文化交流を学び、現在は「Circular Yokohama」で循環型経済の推進に向け活動している。動物と地層と空が好き。
講師兼プログラムコーディネーター
加藤 佑(ハーチ株式会社・代表取締役)
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など、サステナビリティ領域のデジタルメディアを運営するほか、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・サーキュラーエコノミー推進に従事。日経ビジネス「日本急成長企業2022」第5位にランクイン。2023年4月にB Corp認証を取得。英国ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所Sustainable marketing, media and creative修了。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。東京大学教育学部卒。
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