気候変動や生物多様性の喪失が進むなか、自然生態系の損失を食い止め、回復を目指す「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の概念が注目されています。
2024年3月には環境省など4省庁が「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」を公表し、企業や自治体の具体的な取り組みが求められるようになりました。また、横浜市でも2027年の「GREEN×EXPO 2027」を見据え、市内におけるネイチャーポジティブの取り組みが加速することが期待されています。
横浜市内のサーキュラーエコノミー(循環経済)を加速させるメディアプラットフォームCircular Yokohamaは、SDGsの達成に向けて多様な主体をつなぎ、地域課題の解決に導くための中間支援組織ヨコハマSDGsデザインセンターに、運営主体と一社として参画しています。
本取り組みの一環として、2024年11月、ネイチャーポジティブの基本を事例とともに分かりやすく学ぶセミナー「企業がいまネイチャーポジティブに取り組むべき理由 ~自然と共生するまちづくりを考える~」を実施しました。

この度、2025年3月12日(水) 横浜市中区のYOXO BOXにて、ネイチャーポジティブの概念をより体系的かつ体験的に学び、具体的なアクションへつなげる「バイオダイバーシティ・コラージュ」ワークショップ&事業相談会を開催します。ご興味のある方はぜひご参加ください。
「バイオダイバーシティ・コラージュ」で、都市における自然との共生を考える
「バイオダイバーシティ・コラージュ」 は、フランス発の教育プログラムです。
このワークショップでは、生物多様性のつながりや、生態系の中で私たち人間が果たす役割を、約40枚のカードを使いながら対話形式で学びます。
ワークショップの内容は、IPBES(生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)の報告書をもとに構成されており、科学的な根拠に基づいた正確な知識を学ぶことができます。
単なる座学ではなく、参加者同士の対話を通じて理解を深めることで、企業が取り組める生物多様性保全の具体的なアクションを考える機会になります。また、異なる業界や立場の人々と意見を交わすことで、新たな視点を得たり、実践につながるアイデアを生み出すことができるのも、このワークショップの魅力のひとつです。
「ネイチャーポジティブとは何か?」を体験的に学びたい
企業や自治体として、生物多様性を意識した取り組みを進めたい
都市の中で自然と調和したプロジェクトを企画したい
このような方にとって、具体的なヒントを得る絶好の機会です。
ヨコハマSDGsデザインセンターのコーディネーターである加藤佑(ハーチ株式会社 代表)がネイチャーポジティブの概論を解説するオープニングトークや、企業や団体ごとの具体的なアクションを考える個別相談会もございます。
「自社の施設で実践できるネイチャーポジティブの取り組みは?」「地域と連携した活動のヒントは?」といった疑問を解決し、具体的なアクションにつながるパートナーシップの可能性を一緒に探ってみませんか?
こんな方におすすめ
✓ 企業のサステナビリティ担当者で、ネイチャーポジティブの具体的な取り組みを知りたい方
✓ 都市の中で生物多様性に配慮したプロジェクトを進めたい企業や団体
✓ 環境教育やサステナブルデザインに関心がある企業・教育関係者
✓ 生物多様性について深く学び、自分の仕事や生活に活かしたい方
※本ワークショップは、2024年11月28日に開催した第1回セミナー「企業がいまネイチャーポジティブに取り組むべき理由 ~自然と共生するまちづくりを考える~」に参加していない方のお申込みも可能です。ネイチャーポジティブにつながるアクションを、みんなで一緒に考えましょう!

イベント概要
日時: 2025年3月12日(水)13:00~17:00
会場: YOXO BOX(横浜市中区尾上町一丁目6番 ICON関内)
アクセス: JR京浜東北線・横浜市営地下鉄 関内駅 徒歩3分/みなとみらい線日本大通り駅 徒歩7分
定員: 25名
参加費: 無料
主催: ヨコハマSDGsデザインセンター
企画運営: ハーチ株式会社
協力: Ichigo Bloom
お申し込み:Peatixよりお申し込みください
スケジュール
13:00~13:30 オープニングトーク「ネイチャーポジティブ概論」
加藤佑(ヨコハマSDGsデザインセンター コーディネーター/ハーチ株式会社 代表)によるカジュアルトークセッションです。ネイチャーポジティブに関する実践的な解説と、ワークショップに向けたインプットを行います
13:30~14:00 ネイチャーポジティブ×事業 ご相談会
参加者・参加企業が、横浜におけるネイチャーポジティブな取り組みや事業に関する相談を個別に行うことができるセッションです。具体的なお悩みはもちろん、「何かやってみたい!」「興味がある」といった気軽なご相談も歓迎です。ヨコハマSDGsデザインセンターのスタッフが丁寧にヒアリングいたします
14:00~17:00 ワークショップ「バイオダイバーシティコラージュ」
Ichigo Bloomによる「バイオダイバーシティコラージュ」を行います。グループに分かれ、2名のファシリテーターがコーディネートいたします
17:00~17:30 参加者交流
ワークショップ終了後、任意による参加者同士の交流および、追加の個別相談を行います
運営団体のご紹介
ヨコハマSDGsデザインセンター
横浜市と民間事業者が共同で設立・運営する組織で、SDGsの達成に向けて、市内外の多様な主体が持つニーズとシーズをつなぎ合わせ、横浜における環境・経済・社会的課題を解決するための中間支援組織です。
官民連携で運営する強みを活かし、SDGsに関する各種コンサルティング業務を行うほか、SDGs達成に向けた多様な主体同士のマッチング、「横浜」というフィールドを活用した、多様な実証実験の協力・支援、様々な試行的取組の実施などを行っています。
URL: https://www.yokohama-sdgs.jp/
Ichigo Bloom
Ichigo Bloomは、遊び心と革新的な方法でサステナビリティを学ぶワークショップを提供するコミュニケーターと教育者の集まりです。日本の企業、自治体、団体、大学など、あらゆる組織に対し、気候変動、生物多様性、プラスチック汚染などの環境問題に関する複雑な背景を学ぶ機会を提供しています。Ichigo Bloomのワークショップは、最新の世界基準の環境科学に基づき、参加者全員が積極的に関わる遊び心あふれる形式で提供されています。
URL: https://ichigobloom.jp/ja/
ハーチ株式会社
“Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)”をコンセプトに、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、日本のサステナビリティを世界に発信する「Zenbird」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」など、サステナビリティ領域で複数のWebメディアを運営。2020年3月より、横浜市にてサーキュラーエコノミー推進プラットフォーム「Circular Yokohama」を開始。現在は、横浜市保土ヶ谷区を拠点とする循環型のまちづくり事業に力を入れている。2023年4月、B Corporation取得。
ハーチ株式会社 URL:https://harch.jp/
Circular Yokohama URL: https://circular.yokohama/
【参照ページ】ネイチャーポジティブの本質をカードで楽しく学ぶ「バイオダイバーシティ・コラージュ」ワークショップ&事業相談会
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*本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Circular Yokohama」からの転載記事となります。
