株式会社クラスは2月27日、株式会社みずほ銀行から6億円のデットファイナンスを実施したことを発表した。クラスは、「“暮らす”を自由に、軽やかに」をビジョンに、家具や家電などの耐久消費財を対象にした循環型ビジネスを展開している。今回の資金調達は、同社の在庫投資に充当され、商品基盤の拡大と安定供給に活用される計画だ。

クラスの事業モデルは、家具や家電などの個人向けレンタル・サブスクリプションサービス「CLAS」を中心に、法人向けのオフィス構築支援・大型オフィス家具のお試し利用サービス「CLAS BUSINESS」や、不動産業界向けのインテリアコーディネート「CLASホームステージング」などを展開する。

ユーザーは月額料金を負担し、家具・家電を利用。返却された商品は、リファービッシュを施し再流通させることで、資源循環の促進を図る。

今回のデットファイナンスは、同社のDXインフラを活用したオペレーション効率の向上や、ユニットエコノミクスの改善による収益性の強化が評価されて実現したという。同社によると、2024年12月は前年同月比で売上が50%以上成長し、月次営業利益率も10%に近付いているという。

クラスは、フルスクラッチのシステム開発と継続的な業務改善に取り組むことで、耐久消費財のサブスクサービスを循環型ビジネスモデルとして確立させるべく取り組んでいる。みずほ銀行は、同社の循環型ビジネスモデルとその社会的意義を評価し、長期的な成長支援のために融資を実行したとしている。

クラスは、スタートアップの資金調達環境が変化する中で、デットファイナンスの活用が重要性を増していることを指摘し、今回の調達を通じてさらなる事業成長を加速させる意向を示している。

【プレスリリース】クラス、みずほ銀行から6億円の調達を実施し、耐久消費財の循環型エコシステムの構築を推進
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