TREホールディングス株式会社とみずほリース株式会社はこのほど、サーキュラーエコノミー移行に向けた事業スキーム構築に係る基本合意を締結した。第一弾として、みずほリースグループが所有する物件の処理に関してTREホールディングスの子会社であるリバー株式会社と包括的な協定を締結した。

高度循環型社会と脱炭素社会の実現に向け、両社は素材・製品メーカーなどと連携し、サーキュラーエコノミープラットフォームの構築や、資源循環と温室効果ガス(GHG)排出量の可視化および削減に共同で取り組む。

取り組みの一環として、GHG排出量を算出・報告する際の国際的基準である「GHGプロトコル」におけるスコープ3のデータを収集し、製品ライフサイクルにおけるGHG排出量を正確に把握することを目指す。みずほリース株式会社を通じた動脈産業側の企業と静脈産業側の企業の連携による資源循環の仕組みづくりも推進していく。

TREホールディングス株式会社は、鉄・非鉄スクラップ・使用済み自動車・廃家電などの資源リサイクル、建設系廃棄物を主とする廃棄物処理と再資源化事業や再生可能エネルギー事業などを展開している。動静脈産業間連携などによる新たな事業モデルの構築を推進し、総合環境企業としてサーキュラーエコノミー移行に向けた取り組みを進めている。

みずほリース株式会社は、さまざまなメーカーや販売会社と連携し、リース・レンタル・サブスクリプションサービスなどのソリューションを提供している。「循環型経済の牽引」「脱炭素社会実現」への貢献を含む優先的に取り組むべき6つの重要課題(マテリアリティ)を特定し、社会課題を事業で解決することを目指している。

今回、両社の目指す姿が合致するとして、事業パートナーとしての基本合意および協定締結に至った。

今後、TREホールディングス株式会社が有する収集運搬を含む機動力、および中間処理施設における高度な選別・再資源化やエネルギー化の知見および技術と、みずほリース株式会社が有する顧客基盤や情報ネットワーク・各種ソリューションの知見および技術を掛け合わせ、高度循環型社会と脱炭素社会の実現に貢献していきたい考えだ。

サーキュラーエコノミー移行には、メーカー・小売・回収・リサイクル企業・消費者の協働が不可欠とされている。サーキュラーエコノミー推進を通じて、今後こうしたさまざまな連携が生まれていくことが期待される。

【プレスリリース】サーキュラーエコノミーに向けた事業スキーム構築に係る基本合意のお知らせ
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