ダイベストメントとは?
ダイベストメント(divestment)とは、インベストメント(investment)の反対語で、株、債券、投資信託を手放したり、銀行口座から資金を引き揚げることを意味する。
地球温暖化に悪影響を与える石油・石炭・ガスなどの化石燃料を供給または依存する企業に投資するのをやめて、持続可能な社会を目指す事業を行う会社に投資をする動きがある。
投資引き揚げと聞くと、株式や債券などの投資をしていない人は関係ないと思うかもしれない。しかし、自分が銀行口座に預けたお金も、実は会社への投資の一部なのだ。自分の口座にあるお金を使って、銀行が化石燃料や原発関連企業にお金を貸し出したり投資している可能性がある。
地球温暖化だけではなく、これまで南アフリカのアパレルヘイト政策やタバコ産業に対しても、ダイベストメントが行われてきた。
世界および日本の動き
世界ではダイベストメントへの動きは活発だ。朝日新聞社によると、世界の70か国以上800以上の団体がダイベストメントを表明している。
たとえば、ドイツのベルリン、オーストラリアのシドニー、アメリカのニューヨーク、ノルウェー政府年金基金、オックスフォード大学など、多くの団体が化石燃料からの投資撤退を決めているという。
一方で、世界の流れと比べると、日本の動きはまだ鈍い。化石燃料への貸し出し金額が多い日本の銀行トップは、1位がみずほ銀行、2位が三菱東京UFJ銀行、3位が三井住友銀行である。逆に、化石燃料・原発関連企業への投融資が確認されなかった地球にやさしい金融機関は、地方銀行、ネット銀行、労働金庫などであった。
【参照サイト】350.org JAPAN
【参照サイト】(be report)原発・石炭からの投資撤退 関連企業を間接的に「兵糧攻め」
(※こちらの記事は、IDEAS FOR GOODの用語集「ダイベストメント」を転載しております。)