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フェアトレードとは・意味

フェアトレードとは?

英語で「公平貿易」「公正取引」といった意味のフェアトレード。「オルタナティブ・トレード」と呼ばれることもある。食品から手作りの服、アクセサリー、カバンまでさまざまな製品を、生産者の労働や生産に見合った価格で、対等に取引しつづけることで、とくに開発途上国の生産者の労働条件や生活の向上をはかるものだ。

お金のある者がない者を支援する、という一方的なやり方では、いつか支援する側の都合で終了し、一過性になってしまう場合もある。しかし貿易をとおして事業者としての関係性を築くことで、持続的な支援を行うことができる。

フェアトレードという考え方が生まれた背景には、植民地支配や奴隷制度がある。列強諸国の搾取で、多くの人々が苦しんだことを教訓にし、貧困地域の人々を守るための最低限のフェアな貿易基準を設ける取り組みが始まり、それはやがて世界的に広まっていったのだ。

世界フェアトレード機関(WFTO:World Fair Trade Organization)は、フェアトレードを推進する組織からなる世界的な連合体として知られる。

フェアトレードの基準

では、私たち消費者はどのようにフェアトレードを支援していくことができるのだろうか。国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade Labelling Organizations International)は、製品につけられる「国際フェアトレードラベル認証」の世界的な統一基準を定めている。その対象には、コーヒー、バナナ、カカオ、綿花、砂糖、スポーツボール等があるので、買い物のときにそのラベルがある製品をチェックしてみるといいだろう。

国際フェアトレード基準は、世界の開発途上国の零細事業者や労働者が貧困を脱却し、地域社会の持続的な発展や、環境保全をうながすために経済社会環境の3つの大枠から構成される原則を定めている。

  • 経済基準:最低価格の保証、フェアトレード・プレミアムの支払い、長期的な取引、必要に応じた前払いの保証等からなる
  • 社会基準:安全な労働環境、民主的運営、差別禁止、児童労働・強制労働の禁止等からなる
  • 環境基準:農薬・薬品の適正使用、有機栽培、土壌・水源・生物多様性の保全、遺伝子組み換え禁止等からなる

これまで、国際的な価格競争に起因するコストからのインフレから、生産性向上のために大量の農薬を使ったり、労働者の安全確保を怠ったりということがまかり通ってきた。奴隷制や植民地支配は終わったが、資本主義の競争の中で、弱く不利な立場の人々が、今も苦しめられ、中々貧困を抜け出すことができないでいる。結果として、児童労働も招いており、事実上の植民地支配は今もなくなっていない。

現在、世界にある約200カ国のうち、実に約150カ国が開発途上国だ。いまの貿易の国際的な仕組みの不均衡さを正すべく、公平・公正な貿易を徹底するためのアドボカシー活動が続けられている。

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(※こちらの記事は、IDEAS FOR GOODの用語集「フェアトレード」を転載しております。)

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