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サーマルリサイクルとは・意味

サーマルリサイクルとは?

廃棄物の処理の際に発生する熱を、エネルギーとして回収して利用すること。サーマルとは英語で「熱」という意味。サーマルリサイクルという言葉は日本で作られ、海外では「エネルギー回収」や「熱回収」といわれ、そもそもリサイクルとみなされていない。

日本では、リデュース、リユース、マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクルができない廃棄物の処理のために、サーマルリサイクルが行われる。

サーマルリサイクルの利点

サーマルリサイクルでは、完全に分別しきれないプラスチックなどの廃棄物を処理するのに有効で、温室効果ガスの排出を抑え、埋め立てゴミを低減させることにつながる。プラスチックを焼却するにあたって、温室効果ガスである二酸化炭素が発生するが、食品が付着したプラスチック類を埋めて、それが腐敗した際に発生するメタンガス(二酸化炭素の21倍の温室効果があると言われる)を抑えることができる。

また、プラスチックは石炭・石油同様の発熱量があるため、エネルギー量が高い。そのため、電力会社で発生する温室効果ガスが抑制され、結果として化石燃料を使わずに温室効果ガス量を抑えられるとされている。また、発ガン性のあるダイオキシン類の発生も心配されるが、800度以上の高温で完全燃焼させることで、その発生を防ぐことができるという。

サーマルリサイクルの問題点

しかしながら、微量のダイオキシンの発生は防ぐことができないだけでなく、燃焼後に残る灰には強い毒性があり、大量の鉛や水銀が生成されることもあるため、サーマルリサイクルは廃棄物の処理の最適解とはいえない。また、国によって安全対策の基準が違うために、廃棄場での安全性も整っていない場合がある。しかし、燃焼の対象や周辺環境など条件によってサーマルサイクルの良し悪しは変わってくるため、一概には判断できない。

【参考】 Pros & Cons Of Waste Incineration & Waste To Energy (Benefits & Disadvantages)

(※こちらの記事は、IDEAS FOR GOODの用語集「サーマルリサイクル」を転載しております。)