三菱マテリアルは2026年10月23日、オランダで計画中のリサイクル製錬プロジェクト「3ECYCLE」が、10月9日に欧州委員会から重要原材料法(CRMA)の戦略的プロジェクトに選ばれたと発表した。
3ECYCLEは、電子機器スクラップ(E-Scrap)を主な原料に、銅などの金属を回収・再資源化する取り組みで、現在は実現に向けた準備を進めている段階にある。オランダ政府によると、閉鎖型の冶金プロセスで高純度の銅を回収する計画だという。欧州における資源循環型社会の構築と、銅をはじめとする戦略的原材料の安定供給への貢献を目指す。
CRMAの戦略的プロジェクトは、EUが戦略的原材料を安定して確保するうえで役立つ事業として、欧州委員会が選ぶものだ。選定にあたっては、戦略的原材料の安定確保にどれだけ役立つか、技術的に実現できるか、持続可能か、事業を行う国以外にも利益をもたらすかなどが評価される。欧州委員会は10月9日、第2弾として16の加盟国で計46件を選定しており、3ECYCLEはその一つとなる。選ばれた事業は、許認可手続きの迅速化や、資金調達・買い手探しの面で支援を受けられる。リサイクルや加工の事業では、許認可手続きの期間が原則15カ月以内と定められている。
三菱マテリアルグループは中期経営戦略(2026〜2028年度)で「資源循環ビジネスで未来を創る企業へ」を基本方針に掲げ、二次原料の循環利用をはじめとする資源の持続可能な活用を、重要な戦略上の優先事項に位置付けている。3ECYCLEはその施策の一つで、同社は今後、非鉄金属製錬・リサイクル技術を活用しながら事業化に向けた検討を進め、欧州域内での二次原料の循環利用や、戦略的原材料の安定供給、サーキュラーエコノミーの発展に貢献していくとしている。
【プレスリリース】三菱マテリアルの欧州二次原料製錬プロジェクト「3ECYCLE」がEU重要原材料法(CRMA)の戦略的プロジェクトに選定
【参照サイト】Commission Decision C(2026) 8051 Annex: List of Strategic Projects
【参照サイト】EU wijst 4 Nederlandse projecten aan als strategisch voor kritieke grondstoffen(オランダ語)
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