米ペプシコは11月3日、食品素材メーカーのグリフィスフーズおよびブラジルの大手穀物加工企業ミリャオンと連携し、ブラジル中西部のセラード地域で農家への直接インセンティブ制度を導入すると発表した。セラードは世界的な生物多様性ホットスポットであると同時に、ブラジル産大豆の6割と大量のトウモロコシを生産する重要な農業地帯だが、森林減少や土壌劣化が深刻な課題となっている。
今回の制度は、環境再生型農業（リジェネラティブ農業）の普及を目的としたもので、農家が環境負荷を低減する農法へ移行する際の「経済的リスク」を軽減する仕組みを備えている。堆肥化、生物由来の土壌改良資材の導入、化学肥料の削減といった実践に対して、導入時の費用を補填する前払い支援を実施。さらに、シーズンを通じて農薬使用量の削減などが達成された場合、成果に応じた追加報酬を支給する。
