循環未来デザインセンター 特別公開セッション「循環かつ再生型の未来をどうデザインするか:
アカデミズムと実践の交差点」開催

気候変動や生物多様性の喪失、資源制約などを背景に世界中で「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への関心が高まるなか、大学院大学至善館は2025年4月に「Circular Futures Design Center(循環未来デザインセンター」を設立し、持続可能な未来の実現に向けてビジネス、経済、社会システムのあり方を包括的に捉え直す探究を進めてきました。

本イベントでは、ハーチ株式会社代表取締役で、同センターの共同センター長であり本学特命准教授を務める加藤佑(ハーチ株式会社 代表取締役)と、一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事の坂野晶氏による特別公開セッションです。

今年度、ISL至善館は、「サーキュラーエコノミー:未来の事業・経済・社会を構想する」という新設科目を開講しました。本イベントでは、日英・全16回にわたる講義とディスカッションを通じて受講生と共に探求した「サーキュラーに関わる、正解のない問い」をベースに、アカデミズムと実践の交差点から見えてきた新たな視座を共有します。

当日は、コースの構成に沿いながら、「そもそも“ごみ”とは何か?」「廃棄物を資源に変えるだけでなく、循環かつ再生(Regenerative)型のシステムをどのようにデザインできるのか?」「循環する未来の実現に必要なパートナーシップとリーダーシップとは?」など、コースの核となるこれらのテーマについて、教員自身が現在進行形で思考し、議論するプロセスそのものを公開します。

MBAプログラムの最前線で、サーキュラーエコノミーやサーキュラーデザインをテーマにどのような「知の構想」が展開されているのか。予定調和ではないスピーカー二人の対話を通じて、本コースの熱量と、至善館が目指す学びの本質をぜひ体感してください。

こんな方におすすめ

  • サーキュラーエコノミーに関心のあるビジネスパーソンや起業家の方
  • 企業や自治体のサステナビリティ/CSR部門ご担当者
  • 社会課題に取り組むNPOやスタートアップの方
  • デザインや建築、製造分野でサステナビリティを模索している方
  • 教育・研究機関でサーキュラーに関心のある教員や学生の方
  • 外国籍の方も歓迎

イベント概要

  • 日時:2026年1月26日(月)(19:00–20:30)
  • 会場:ISL至善館キャンパス(日本橋高島屋三井ビルディング17F)&オンライン
  • 参加費:無料
  • お問い合わせ:ISL至善館事務局
  • TEL:03-6281-9011 / E-mail:shizenkan@shizenkan.ac.jp
  • 申込URL:参加申込フォーム(Googleフォーム)

当日のタイムライン

  • 19:00 至善館の概要の紹介
  • 19:10 循環未来デザインセンター 特別公開セッション
  • 20:00 至善学生との対話
  • 20:15 Q&A
  • 20:30 終了(イベント修了後、キャンパス参加者の方を対象に、懇親会を予定しています。)

登壇者紹介

<スピーカー>

加藤氏
加藤 佑
ハーチ株式会社 代表取締役
株式会社リクルートエージェント(現:株式会社リクルート)などを経て、2015年12月にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊、編集長に就任。2020年より循環経済専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜にて「Circular Yokohama」を展開。企業・自治体・大学らと連携しながらサステナビリティ推進、サーキュラーエコノミー移行支援に従事。複数自治体のサーキュラーエコノミーに関するアドバイザーを務める。2023年にB Corp認証を取得。ニッコー株式会社社外取締役。英国ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所 “Sustainable marketing, media and creative”修了。東京大学教育学部卒。

坂野氏
坂野 晶
一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事
日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町の廃棄物政策を担うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー元・理事長。地域の廃棄物削減の推進と国内外におけるゼロ・ウェイスト普及に貢献。2019年世界経済フォーラム年次総会共同議長。2020年より一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンにて循環型社会のモデル形成に取り組む。2021年、Green Innovator Academy共同設立。2023年より株式会社ECOMMIT CSO。京都大学大学院地球環境学修士。

<ファシリテーター>

鵜尾氏
鵜尾 雅隆
大学院大学至善館 副学長・教授
至善館インパクトエコノミーセンター長。スタンフォード・ソーシャルイノベーションレビュー日本版編集長。JICA、外務省、米国NPOなどを経て認定NPO法人日本ファンドレイジング協会代表理事、GSG (Global Steering Group for Impact Investment)日本副委員長、Asian Venture Philanthropy Network(AVPN)Japan Country Advisorなどを務める。

大学院大学至善館について

大学院大学至善館は、日本語プログラムと英語プログラムのどちらかを選択し、働きながら通える社会人大学院です。次世代リーダーの育成を目指して、2018年に日本橋に開校し、従来のMBA教育の枠を超えて、未来を構想し、社会的イノベーションを推進するリーダーシップ教育に取り組んでいます。世界のビジネススクールと連携し、グローバルな視点で学べる環境を整備、分析力に加え、デザイン思考やイノベーションを重視したカリキュラムを展開しています。多様なバックグラウンドを持つ学生が集まり、約30%が外国籍、約20%が社会・公共部門からの参加者です。

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