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マテリアルリサイクル・意味

マテリアルリサイクルとは?

マテリアルリサイクルとは、廃棄物を利用しやすいように処理し、新しい製品の原料として再利用するリサイクル手法。「材料リサイクル」「材料再生」「再資源化」「再生利用」とも言われる。例えば、金属くずを溶かして新しい金属製品を作る、プラスチック資材を破砕・加工処理し、再びプラスチックの製品にする、木くずを粉砕・チップ化し、建材や紙とするなどだ。

廃棄物を同一製品の原料に使用する場合はレベルマテリアルリサイクル、一段格下げされた分野の製品原料に使用する場合はダウンマテリアルリサイクルと言われる。

マテリアルリサイクルの例

IDEAS FOR GOODでは、これまでに数多くの国内外のマテリアルリサイクルの事例を取り上げてきた。いくつか魅力的な事例を紹介しよう。

ペットボトルをTシャツに

アメリカのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは、施設内で集めたペットボトルをリサイクルしてTシャツを作っている。ディズニーはこのTシャツを作るにあたり、回収されたペットボトルから「REPREVE」というリサイクル繊維を作る繊維メーカーの「Unifi」とパートナーを組み、この繊維をTシャツに最大で50%使っている。

がれきと廃材をコンクリートに

東京大学の生産技術研究所が、コンクリートのがれきと廃木材を粉砕して混合し、加熱圧縮成形することで、土木や建築材料に使用できるコンクリートをつくることに成功した。このリサイクルコンクリートは、がれきと廃木材と水だけでつくることができ、従来のコンクリートよりも数倍高い曲げ強度を持つ。

廃棄金属をジュエリーに

アメリカのテクノロジー企業Dellと女優ニッキー・リード氏の経営するジュエリー会社Bayou with Loveが共同で、パソコンのマザーボードに含まれる金をリサイクルして作る宝石コレクション「The Circular Collection」を発表した。このブランドは、Dellの製品の電子廃棄物から再生した金を材料に指輪やイヤリングなどのアクセサリーを生成している。

上記のように、近年の技術開発の進歩で、マテリアルリサイクルで製造可能な製品の幅は大きく広がっていおり、魅力的な製品が次々と生み出されている。

マテリアルリサイクルの課題

マテリアルリサイクルの課題の一つは、廃棄物の分別を完璧に行うためには人の手による分別が必要であり、人件費がかかるため全体のコストが高くなってしまうことだ。

また、廃棄物を原料として繰り返し使うので、異物混入によるある程度の品質劣化は避けられない。例えばプラスチック製品だと、廃プラスチックに付随していたアルミや小さなごみなどがどうしても混入してしまい、最終的に製造されるリサイクル製品の見た目や強度、におい、色などに影響を与える。品質を高く保つためには、リサイクル原料の洗浄や脱臭、製品成形・加工の再設計などの技術的が必要だが、その部分も全体のコストを引き上げる原因となっている。この分野の今後のさらなる技術開発に注目したい。

【参照サイト】プラスチックリサイクルの基礎知識

(※こちらの記事は、IDEAS FOR GOODの用語集「マテリアルリサイクル」を転載しております。)