Subscribe Now

* You will receive the latest news and updates on your favorite celebrities!

Trending News

サブスクリプションエコノミーとは・意味

サブスクリプションエコノミーとは

企業が「定額料金を支払うことで、一定期間サービスが受けられるようにする」ビジネスモデルにシフトする一般的なトレンドのこと。従来の「商品を購入する」行為によってビジネスを行うモデルは、対義語として「プロダクトエコノミー」と呼ばれる。プロダクトエコノミーでは利用者が「モノを所有」していたものが、サブスクリプションエコノミーでは「サービスを利用」するようになる。

Amazon PrimeやNetflix、Spotifyなど、日本でもサブスクリプションが支持を得るようになってきており、他国でも、例えばドイツの企業は80%がサブスクリプションの取り組みを始めているという。

サブスクリプションエコノミーのメリット・デメリット

サブスクリプションエコノミーの到来は、まずユーザーにメリットをもたらす。ユーザーはスマートフォンやパソコンを使ってワンクリックでサービスを受けられることができ、もし不要になった場合はすぐに解約することができる。商品一つ一つを購入するよりもコストがかからないことが多く、モノを所有する必要がないことから、身軽でいられるのも嬉しい点だ。

一方の事業者は、サブスクリプションの取り組みを導入することで、なるべく長い寿命の商品を最低限の数で製作することができる。サブスクリプションによって継続的な売り上げを出すことができるのも利点だ。さらに、寿命の長い製品を、より多くの人がシェアすることになれば、環境負荷も自ずと下がってくる。

画期的なアイデアとして、各国で重宝されるサブスクリプションだが、特に事業者にとってはデメリットも存在する。一つ目は、事業スタート時から大きな集客が見込めないということだ。さらに、取り扱うサービスによっては、それをサブスクリプション化してしまうことでブランドの価値が落ちてしまうケースも存在する。

サブスクリプションエコノミーの事例

エンターテイメント

サブスクリプションといえばまず、Amazon PrimeやNetflix、Spotifyなどのエンターテイメント分野を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。定額を支払えば見放題・聴き放題としているところも多く、現代人にとって欠かせない余暇になりつつある。ベッドの上や電車の中など、好きな場所・好きな時間に作品を楽しめるのが魅力だ。特定の作品を購入するわけではないことから、自分の趣向とは違ったものも楽しむことができる。

家具

最近は家具のサブスクリプションエコノミーも盛り上がっている。どこの家にも欠かせないものでありながら、故障や模様替えなどで廃棄されることも多く、こだわり始めると価格も高くなる家具。そこで、CLASなどのサブスクリプションサービスを使うと、比較的安価に家具を利用することができる。もし手放したくなった場合は返却すれば良いだけだ。良品計画も無印良品の家具月額定額サービスを本格開始した。そのほかにも、100年前に使われていたタンスをアップサイクルし、現代風にアレンジしているyesや、海外にはゴミ箱をサブスクリプション化している企業もある。

アパレル

衣服のサブスクリプションサービスを提供する企業も増えてきた。株式会社エアークローゼットは⽇本最⼤級の⼥性向け⽉額制ファッションレンタルサービスを提供しており、サーキュラーファッション実現を目指している。米国に本拠を置く衣料品サブスクリプション事業を行うスタートアップRent the Runwayは、古着売買のオンラインショップ大手・米thredUPと提携した。スイスに本拠を置くランニングブランドOnは、靴のサブスクリプションサービスを2021年秋に開始する予定だ。

宿泊体験

新型コロナをきっかけに多拠点生活をする人が増加し、サブスクリプションの波はついに住居にまで到達した。「定額住み放題」を掲げるADDressは日本各地の住居をサブスクリプションにして提供。電気代・ガス料金・水道代・ネット回線料金はすべて料金に含まれている。安価に多拠点生活を送れるユーザーにとって嬉しいのはもちろん、全国各地で問題になっている空き家の活用手段とても注目されている。

サブスクリプションエコノミーの今後

従来のプロダクトエコノミーからサブスクリプションエコノミーへの移行は、事業者と環境に優しいだけではなく、ユーザーにも豊かな体験をもたらしてくれる。実際に使用してみて、心地の良さを感じている方も多いのではないだろうか。

zuoraの調査によると、世界中で2000年には約25兆円であったサブスクリプションへの支出は、2015年には約50兆円に倍増しているという。新型コロナの影響も受けて、自宅での体験がさらに重視されるようになる時代、サブスクリプションエコノミーはさらに加速していくだろう。

【参照サイト】Why Surviving the Subscription Economy is about People, not Products
【参照サイト】サブスクリプションエコノミー
【関連ページ】サーキュラーエコノミー
【関連ページ】シェアリングエコノミー
【関連記事】良品計画、無印良品の家具月額定額サービスを本格開始。家具の循環もねらう
【関連記事】エアークローゼット、サーキュラーファッション実現への取り組みを強化。レンタル提供終了アイテムの販売と試着後返却アイテムのリユースを実施
【関連記事】米衣料品サブスクRent the Runway、古着オンライン販売の米thredUPと提携。衣料廃棄回避に注力
【関連記事】ランニングブランド「On」、シューズのサブスクリプションサービスを2021年秋に開始予定

(※こちらの記事は、IDEAS FOR GOODの用語集「サブスクリプションエコノミー」を転載しております。)

Copyright (C) 2020 Harch Inc. All Rights Reserved.