気候変動や海洋プラスチック汚染、資源制約など様々な環境・社会問題に直面するなか、世界では大量生産・消費・廃棄を伴うリニアエコノミー(直線経済)に変わる新たな経済・社会システムとして、資源を捨てることなく使い続けることを目指す「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の概念が注目されています。
一方で、「『サーキュラーエコノミー』という言葉を最近よく耳にするものの、具体的にどのように自社のビジネスや製品・サービス開発に活かしていけばよいのかが分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はサーキュラーエコノミー先進国として知られるオランダのマーストリヒト大学で開発されたサーキュラーデザイン戦略カード「Circularity DECK(サーキュラリティデッキ)」を活用し、サーキュラーエコノミーの原則を素材や製品、サービスやビジネスモデル、システムの開発に活かす「サーキュラーデザイン」の戦略や具体的手法について事例とともに楽しく学べる体験ワークショップを開催します。
サーキュラリティデッキは5つの資源戦略と3つの階層をかけ合わせた、51枚のカードで構成されている。
今回のワークショップでは、皆さんにも馴染みの深い「歯ブラシ」という製品をテーマに、循環型のビジネスアイデア創出に取り組んでいきただきます。当日はゲストに歯ブラシの製造を手がけるライオン株式会社・サステナビリティ推進部の中川敦仁さんを迎え、実際に歯ブラシの製品開発を手がける企業の視点から参加者の皆様が考えたアイデアに対するコメントもいただけます。興味がある方はぜひ奮ってご参加ください!
※ Circularity DECKとは?
マーストリヒト大学・持続可能性研究所ヤン・コニエツコ教授が開発した、サーキュラーエコノミーの原則を理解し、企業内での共通理解や言語化、サーキュラーエコノミーに向けた新しいアイデアや取り組むべきアクションを特定するフレームワークをカードデッキにしたものです。EU/欧州研究会議(ERC)が資金提供する野心的な研究プロジェクトにも採用されており、5戦略×3原則=51戦術にシンプル化、体系化、構造化されている汎用性の高いツールとなっており、日本ではメンバーズ株式会社が日本語版を提供しています。
スピーカーの紹介
3DCADや3Dプリンタを活用した容器・ハブラシハンドル設計を24年間担当。2020年からはサステナビリティ推進部にて、プラスチック資源循環に関わる方針・施策の策定やハブラシリサイクルや競合企業との協働リサイクル活動にも参加。環境経営士、包装管理士。
加藤 佑 氏(ハーチ株式会社 代表取締役)
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、循環経済専門メディア「Circular Economy Hub」などのデジタルメディアを運営するほか、横浜の循環都市移行プラットフォーム「Circular Yokohama」、東京都における「CIRCULAR STARTUP TOKYO」など、企業・自治体・教育機関との連携により循環経済推進に従事。2023年4月にB Corp認証を取得。東京大学教育学部卒。
倉地 栄子 氏(株式会社メンバーズ)
カナダ政府局(NPO)で難民・移民保護支援活動を経て、メンバーズに入社。デジタルを中心に社会課題解決型のマーケティングやコミュニケーションのプロジェクトプランニングを推進。2023年から脱炭素DXカンパニーに所属し企業の脱炭素事業の支援を開始。趣味は、スノーボード、サーフィン、畑など自然と関わる遊び。
当日の流れ
15:30:開場
16:00:はじめに
16:05:サーキュラーエコノミー・サーキュラーデザインとは?
16:30:歯ブラシをめぐる現状(ライオン株式会社)
16:45:Circularity DECKの説明
17:00:【ワークショップ】現状を理解し、問題を特定する
17:40:【ワークショップ】解決アイデアを考え、絞り込む
18:30:【ワークショップ】各グループより発表
18:45:【ワークショップ】コメント・フィードバック
19:00:終了
※変更になる可能性がございます
こんな方におすすめ
- サーキュラーエコノミーやサーキュラーデザインに興味がある方
- 企業・組織でサーキュラーエコノミーを実践している方(または取り入れたいと考えている方)
- 設計・デザイン・新規事業開発などに関わる方
- 他企業・他業種の方とつながりたい方
イベント概要
開催日時:2024年9月24日(火)16:00~19:00 (15時30分開場)
開催場所:3×3Lab Future(東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル 1階)
定員:24名 (先着順) ※ワークショップでは、4名×6グループになってご参加いただきます。
参加費用:無料
主催:大丸有SDGs ACT5実行委員会
協力:ライオン株式会社/ハーチ株式会社/株式会社メンバーズ
お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。
※定員(24名)になり次第、申込受付を終了します。
お問い合わせ先:大丸有SDGs ACT5実行委員会事務局 (info@act-5.jp)
丸の内ポイント獲得条件
参加獲得ポイント:100ポイント/10スタンプ
本イベントに参加すると、丸の内・有楽町・大手町の600店舗以上で利用できる「丸の内ポイント」が獲得できます。丸の内ポイントについてはこちらをご覧ください。
※ポイントの獲得には、丸の内ポイントアプリでのアカウント登録が必要となります。イベントにはアカウント登録を行い、「大丸有SDGsACT5キャンペーン」にエントリーを済ませた上でご参加ください。
▶︎Peatixイベントページよりお申し込みください
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※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「IDEAS FOR GOOD」からの転載記事となります。