家で寝て過ごすよりサステナブル。世界初のサーキュラー・フェスティバル オランダ「DGTL」参加報告会
\ サステナブルなイベントのしかけに興味がある方必見!世界初の完全循環な音楽フェス「DGTL」を現地で取材したスタッフが、冷めやらぬ熱狂をそのままに仕組みや体験を報告・解説します!/
※本イベントは終了いたしましたが、こちらにてアーカイブ動画販売(購入価格:2,000円)を行っております。
下記にて冒頭部分の動画をご覧いただけます。
動画購入はこちらから
家で寝て過ごすよりサステナブル。世界初のサーキュラー・フェスティバル オランダ「DGTL」参加報告会 from ハーチ株式会社 on Vimeo.
音楽フェスティバルと聞いたら、何を思い浮かべますか?素晴らしい音と光の演出が舞うステージ、熱気が立ち込めるなか夢中で踊る若者たち。そんなイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。オランダ・アムステルダムの「DGTL(デジタル)」は、その素晴らしい音楽体験はそのままに、世界で最もサステナブルな運営を行う異色の音楽フェスティバルです。
DGTL
イベントは人々を惹きつけ、価値ある情報や文化が入り混じり、イノベーションを生む一方で、同時に多くの資源・エネルギーが消費され、大きな環境負荷を生みます。大自然のなかで開催される音楽フェスティバルが終わったあとに残されるごみも近年問題視されています。
そんななか、DGTLはこうした問題に真正面から取り組み、環境負荷や廃棄物をなくすため、すべての廃棄物を価値ある資源に変換して循環させる新しいフェスティバル運営を模索してきました。そして今年、DGTLは世界初の「完全循環型音楽フェスティバル」を達成する見込みです。
今年2022年4月16日、オランダ在住のハーチ/Circular Economy Hub編集部の西崎こずえがDGTLの現場を取材。フェスティバル中にちりばめられた、サステナブルなイベント運営の仕組みやしかけ、そしてイベントの冷めやらぬ熱狂をいち早く4月26日のオンライン報告会でみなさまにお届けいたします。
2022年、サステナブルなイベントの企画や運営を考えるすべての人にとってのヒントとなれば幸いです。
【関連記事】 オランダの人気音楽フェスが、家で寝て過ごすよりもサステナブルな理由【DGTL前編】
【関連記事】 ごみ箱のない音楽フェス。サーキュラーエコノミーがイベント産業を変えていく【DGTL中編】
【関連記事】 循環型の「イノベーション」を支えるアムステルダム市の役割【DGTL後編】
完全循環型音楽フェス「DGTL」とは?
DGTLとは、「家で寝て過ごすよりサステナブル」といわれる、世界初・オランダの完全循環型音楽フェスです。アートと音楽体験が高く評価され多くのファンを持つDGTL。何より異色なのはそのサステナビリティ・プログラムです。
参加者やパートナー企業、行政までもを巻き込み、環境負荷と廃棄を限りなく抑え、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。様々な音楽・アートステージに加え、サステナビリティ・ステージも設けられ、参加者はDGTLのサステナブルな施策について知識を深める場となっています。
ほとんどの参加者はサステナビリティではなく最高の音楽体験のために足を運ぶ/Image via DGTL
具体的には・・・
- ごみゼロ・環境負荷ゼロの循環型イベント
- 100%再生可能エネルギー使用
- 使い捨てプラカップではなくカップ再利用の仕組みや「リサイクルコイン」制度を導入
- 参加者らに「正しい行動」を促すため、楽しさ、もしくは金銭メリットを駆使する
- サーキュラーフードコートではベジタリアン食のみを提供。食器類はすべて生分解性で24時間以内に堆肥化される。2022年からはリユース食器のパイロットも開始
- すべての人が安全に楽しめるよう、女性やマイノリティに対するハラスメントや暴行を許容しないための施策
など、多くのサステナブル要素が散りばめられています。
DGTLの会場にはごみ箱はない。すべてはごみではなく価値ある資源として回収される/Image via DGTL
DGTLのサステナビリティについての取り組みは世界的に注目されており、2017年にはアムステルダムで最もサステナブルな企業に送られるDAM賞や、ラスベガスで開催される世界中のフェスティバル・イノベーター・カンファレンスFestX Awardsにおいて優秀グリーンイベント賞を受賞、2019年にはロンドンで開催されるグリーン・イベント&イノベーション・カンファレンスでは国際グリーンフェスティバル賞とグリーン輸送賞を受賞するなど数々の賞を受賞しています。
開催日時
2022年4月26日
(当イベントは終了しています。アーカイブ動画の購入はこちら)
当日のトピック
- 欧州のサステナブルイベント動向
- 音楽フェスの課題
- DGTLのこれまでの歩み
- 完全循環型・サステナブルなイベントの仕組み
- 実際に参加したなかで見えたもの・感じたこと
こんな方におすすめ
- 完全循環型・サステナブルなイベントの仕組みを知りたい方
- データだけではなく、実際にサステナブルなイベントに参加した人の体験・感覚を知りたい方
- サステナブルな運営を可能にするため、参加者によりよい行動を促す施策の事例を知りたい方
- 従来型のイベント運営について疑問に思ったことがある方
- ビジネスや学業で欧州とのコネクションがある方・これから作っていきたい方
- 日本国内外でイベントやフェスティバルなどの企画・運営に携わっている方
- サーキュラーエコノミーに興味のある方
- いつもIDEAS FOR GOODやCircular Economy Hubの記事を読んでくださっている方
スピーカー
スピーカー:西崎こずえ(Circular Economy Hub編集部)
高校からオーストラリアに居住し首都キャンベラ大学で観光経営学を専攻。卒業後マーケティング・PR・CSRコンサルタントとして国内外のブランドを支援。2020年1月よりオランダ・アムステルダムに拠点を移しサーキュラーエコノミーに特化した取材・情報発信・ビジネスマッチメイキング・企業向け研修プログラムなどを手掛ける。