Refuturing :Regeneration 里海と観光とリサイクル。英虞湾を再生する、真珠をめぐるサーキュラーエコノミー

三重県志摩市の志摩半島南部に位置し、伊勢志摩国立公園にも指定されているリアス海岸に囲まれた「英虞湾(あごわん)」。約60の島々が浮かぶ美しい景観がシンボルの英虞湾は、1893年に御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した、真珠養殖発祥の地として知られています。リアス海岸特有の穏やかな波と豊富なプランクトンがアコヤガイの生育に最適で、英虞湾で生まれた高品質な「アコヤ真珠」は世界から高い評価を得ています。

美しい里海の風景が広がる三重県志摩市・英虞湾 Image via Shutterstock

しかし、そんな英虞湾の真珠養殖も、昨今では高齢化に伴う担い手の減少や干潟の喪失に伴う赤潮などの海の環境変化の影響もあり、生産量・業者数ともに減少傾向にあります。その結果、美しい英虞湾には真珠養殖のプラスチックごみが放置されるなど、多くの課題を抱えています。

山積みになった養殖ごみ

このような英虞湾が抱える課題を解決し、真珠を軸とする新しい循環型の産業を生み出そうとしているのが、持続可能な真珠業界の実現を目指して活動を続ける日本真珠輸出組合と、もともと真珠の加工場だった場所をリノベーションし、2023年から新たな滞在型のラグジュアリーホテルとしてオープンした「COVA KAKUDA」です。

写真提供:COVA KAKUDA

日本真珠輸出組合では、真珠を取り巻く業界のステークホルダーや素材メーカー、リサイクラーらと連携しながら、英虞湾のプラスチック養殖ごみを自主的に回収し、再び資源として循環させる取り組みを展開しています。また、COVA KAKUDAでは、英虞湾の里海・里山再生に取り組みながら、英虞湾の自然を活かした体験型アクティビティの提供を通じた新たなリジェネラティブ・ツーリズムを実践しています。

英虞湾の養殖ごみ回収作業の様子
里海を再生するために里山に手を入れる様子
牡蠣殻を原料とする「ケアシェル」を活用した海洋酸性化の中和とアサリ養殖

これらの取り組みは「Peral・People・Planet」という3つのPを軸とし、英虞湾の環境を再生しながら地域内外で新たなつながりを生み出し、養殖業から観光業という新たな産業への転換をはかるとともに、サステナブル・ジュエリーとして世界的に注目されている日本の真珠の価値をさらに一段高め、リジェネラティブな真珠産業の実現を目指す複合的な実践へと発展しています。

今回のRefuturing では、この英虞湾における先進的な循環かつ再生型の取り組みを先導する日本真珠輸出組合の理事長かつCOVA KAKUDA のオーナーでもある覚田譲治氏、そして同組合の専務理事を務め、サステナビリティプログラムを先導する伊地知由美子氏をゲストに招き、英虞湾の取り組みについてお話をいただきます。

当日は、プラスチック養殖ごみの回収とリサイクル、間伐や農業などを通じた里海・里山の再生、英虞湾の魅力をそのまま活かした再生型観光という3つの異なる取り組みを掛け合わせることで地域の環境・社会・経済課題の複合的解決に取り組むお二人から、自然も地域も再生する「リジェネラティブ・エコノミー(再生経済)」のありかたを学びます。

真珠の養殖に興味がある方はもちろん、一次産業、サステナブルジュエリー、ホテル・ツーリズム、海洋プラスチックごみの資源循環、里海・里山の循環・再生、地域におけるサーキュラーエコノミー実践など、あらゆるテーマに関心をお持ちの方に大変おすすめの回となっております。少しでも興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。

当日のイベントに関わるキーワード

本イベントでは、下記キーワードに関心をお持ちの方に大変おすすめです。

#サステナブルジュエリー #リジェネラティブ #里海・里山再生 #ツーリズム #海洋プラスチックごみ #リサイクル #ラグジュアリー #サーキュラーデザイン #サーキュラーエコノミー  #循環 #文化

★ 参考記事

イベント概要

イベント名:Refuturing:Regeneration  美しい英虞湾を取り戻す。真珠をめぐるリジェネラティブ・エコノミー
日時:2026年5月26日(火)18:00-20:00(開場:17:50)
定員:30名(先着順)
言語:日本語
場所:オンライン(Zoomで配信いたします)
参加費用
・一般:2,000円
・ニュースレター登録者:1,500円(5月中旬頃配信予定のニュースレター中のクーポンコードをご入力ください)
・Crcular Economy Hub 読者会員:1,000円(ログインの上、本記事最下部記載のクーポンコードをご入力ください)
・Circular Economy Hub コミュニティ会員:無料(Slackにて配信する無料クーポンコードをご入力ください)
・学生 1,000円(大学院生を除く。参加者情報記入フォームに学校名をご記入下さい。)クーポンコード:PMbb8HZh

お申込みhttps://refuturing04.peatix.com/

※コミュニティ会員・読者会員の詳細はこちら(コミュニティ会員へご参加いただくと、過去イベントのアーカイブ動画が無料でご覧いただけます。(一部を除く))

当日の流れ

18:00:オープニング・イントロダクション
18:10:インスピレーショントーク
・覚田譲治氏(日本真珠輸出組合・代表理事)
・伊地知由美子氏(日本真珠輸出組合・専務理事)
19:10:パネルディスカッション:テーマ「地域を再生する、新しいリジェネラティブ・ラグジュアリーの形とは?」
19:40:質疑応答
19:55:クロージング
20:00:終了

※上記予定は変更する場合もございます。

スピーカー

覚田譲治氏(日本真珠輸出組合・代表理事/覚田真珠株式会社・代表取締役社長)

1995年 国際基督教大学教養学部社会科学科卒。1995年株式会社ミキモト入社、1997年覚田真珠株式会社入社、2014年に同社社長に就任。一般社団法人 日本真珠振興会・副会長、日本真珠輸出組合・理事長を務める。日本真珠輸出組合では、130社からなる日本の真珠輸出政策、海外プロモーションの企画と実施を指揮。また、三重県真珠振興協議会・会長もつとめ、2016年の伊勢志摩G7サミットではラペルピンプロジェクトを主導。


伊地知由美子氏(日本真珠輸出組合・専務理事/一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会 パートナーシップ・マネージャー兼西日本支部代表)
大学卒業後、企業経営の定性分野に特化したシンクタンクにて約30年勤務し、企業の社会価値向上プロジェクト等に複数参加。2019年より一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会の活動に参画し、パートナーシップ マネジャー・西日本支部代表も務める。2022年より日本真珠輸出組合にて専務理事として従事し、真珠産業の振興と真珠のサステナビリティの推進をはかる。一般社団法人日本真珠振興会・監事。関西大学卒業。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。Cambridge institute for Sustainability Leadership(CISL) “High Impact Leadership” オンラインコース修了。


加藤佑( ハーチ株式会社 代表取締役 )
社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」創刊者。循環経済専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市における循環都市移行プラットフォーム「Circular Yokohama」を展開。企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・循環経済推進に従事。ニッコー株式会社・社外取締役。大学院大学至善館 Circular Futures Design Center センター長・特命准教授。東京大学教育学部卒。

注意事項

  • 入室用URLを開始1時間前までにお申込みの皆さまへPeatixのメッセージよりお送りいたします。
  • Zoomのご利用が初めての方は開始前にアクセスしてください。機能の制限があるため、極力PCでのご参加をおすすめします。
  • 講義の時間にはマイクをミュートにさせていただきます。
  • 後日、Circular Economy Hubのレポートなどにて、プログラム開催中の写真を公開する場合がございます。写真NGの場合、ネットワーキング時間以外はカメラオフにてご参加ください。
  • イベントの内容は録画させていただき、後日申し込みいただいた皆様にアーカイブ動画(参加者同士のディスカッション時間は除く)の限定配信を行う予定です。予めご了承ください。
  • 投影資料の配布はいたしません。
  • お申込み後のご返金はお受けしかねますので、あらかじめご了承ください。当日ご参加いただけなかった場合にも後日アーカイブ動画をお送りいたします。
  • 時間配分は事情により変更になる場合がございます。
  • 領収書についてはPeatix内のこちらをご参照ください。

イベントシリーズ「Refuturing」について

Circular Economy Hub が展開する月1回のイベントシリーズ。持続可能な循環型の未来への移行を牽引するソートリーダーや実践者をゲストに迎え、多様な視点から直線的な成長の物語を問い直し、人間と自然、現在と未来との関係性を編み直すサーキュラーデザインのあり方を探索します。

Refuturing(リフューチャリング)とは?:気候危機や紛争などが複雑に絡まり合うポリクライシス(複合危機)を引き起こし、私たちから持続可能な未来を奪いつつある(Defuturing:デフューチャリング)既存の経済社会システムや制度、価値観を前提から問い直すことで、人と世界との関係性を修復し、あり得たかもしれない別の未来やより望ましい未来を再構築するための思考法や実践

主催

  • Circular Economy Hub:Circular Economy Hubは、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミー(循環経済)専門メディア&プラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新動向や事例、洞察、イベント、ワークショップなどを提供。日本と世界各地にいる編集部メンバーの専門的知見と国内外のネットワーク、実務経験から得られたノウハウを通じ、企業・自治体の皆様のサーキュラーデザイン、サーキュラービジネス、サーキュラーシティ移行を支援しています。
    URLhttps://cehub.jp
  • 自治体向けサーキュラーシティ移行支援
    ・Circular City Transition Guide(サーキュラーシティ移行ガイド
    ・Circular City Transition Indicator(サーキュラーシティ移行指標
  • ハーチ株式会社:Publishing a Better Futurte(よりよい未来を、みんなに届ける)をミッションに、サステナビリティをテーマとするデジタルメディア運営、企業のサステナブル/循環型ビジネスデザイン、自治体の循環都市デザイン事業を展開。世界中のクリエイティブな社会課題解決アイデアを届ける「IDEAS FOR GOOD」をはじめ、5つのメディアを通じて持続可能な未来への移行に取り組む。2023年4月にB Corpを取得。IDEAS FOR GOOD Business Design Labでは、欧州のパリ・ロンドン・アムステルダムで活動する Harch Europe を通じて培った国際ネットワークと日本各地の地域ネットワークを活かし、サステナビリティ、社会変革、循環に関わる情報発信、コンテンツ制作・編集、リサーチ、展示、ワークショップ、イベント、共創スペース運営、人材育成、サービスデザイン、インパクト評価などを手がける。
    URLhttps://harch.jp/
  • 運営メディア
    ・社会をもっとよくするアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」
    ・日本のサステナビリティを世界に発信する「Zenbird」
    ・横浜の循環都市移行メディアプラットフォーム「Circular Yokohama」
    ・サステナブルでエシカルな暮らしの応援メディア「Life Hugger」
    ・サステナブルツーリズムで世界をつなぐ旅マガジン「Livhub」
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