イオンは3月5日より、不要になった衣料品の回収・循環の取り組みを拡大し、グループ施設約700カ所で常設の回収拠点を設置した。回収拠点の増設により、衣料品循環の取り組みを従来の約1.6倍に拡大する。
今回の拡大では、イオンリテールが新たに251カ所に資源回収ボックスを常設。すでに回収を実施しているグループ各社の施設と合わせ、全国の大型商業施設を中心に約700カ所の回収拠点が整備された。これにより、来店客が不要になった衣料品を店舗に持ち込み、資源循環に参加できる仕組みを強化する。
国内では衣料品の年間廃棄量が約56万トンとされ、まだ使用可能な衣料品を含め大量に廃棄されている。背景には回収拠点の不足や、収集・運搬、保管や選別にかかるコストなどの課題がある。イオンは店舗を拠点にした回収体制を整備することで、効率的な回収システムの構築を目指す。
回収した衣料品やタオル、雑貨などは、自治体や事業者と連携して再利用可能なものと再資源化するものに選別する。古着としての再利用やウエス(工業用布)としての利用に加え、「服から服」への再生や、店舗の内装材などへのアップサイクルも進める方針だ。
また、回収した資源のトレーサビリティを確保し、環境負荷削減効果や再生材の活用状況を顧客に伝えることで、資源循環への理解と参加を促していく。回収対象は衣料品のほか、ベルトや腕時計、ゲームソフト、フィギュアなどの雑貨や玩具も含まれる。
同社はサーキュラーエコノミーの取り組みとして、2030年までに使い捨てプラスチック使用量を半減する目標を掲げ、店舗を起点とした資源循環モデルの構築を進めている。2021年からは、使用済みペットボトルを回収して再び飲料容器へ再生する「ボトルtoボトル」プロジェクトも展開している。
衣料品回収は各社が始めているが、全国の店舗網を活用した回収体制の拡充は、生活者参加型の衣料品循環モデルの構築に向けた取り組みとして注目されそうだ。
【プレスリリース】衣料品循環の回収拠点を約1.6倍へ拡大 イオングループ全国約700カ所で回収スタート
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