アミタ株式会社、株式会社イトーヨーカ堂、TOPPAN株式会社、株式会社ニチレイフーズの4社は10月22日、イトーヨーカドー大森店(東京都大田区)にて、冷凍食品包装(フィルム)の店頭回収とリサイクルに向けた実証実験を2024年10月29日に開始することを発表した。冷凍食品包装(フィルム)の分別回収と水平リサイクルの実現を目指す。

この実証実験では、生活者が家庭内で洗浄・乾燥した冷凍食品包装(フィルム)を店舗で回収し、クリップなどの樹脂加工品にリサイクルするための技術検証を行う。また、生活者とのコミュニケーション手法や効率的な回収スキームの検証も行われる。

日本政府はプラスチック資源循環戦略を掲げており、2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクルし、プラスチック資源の再生利用を倍増させることなどを掲げている。

こうした背景から、冷凍食品業界大手であるニチレイフーズは、冷凍食品包装(フィルム)に焦点を当て、リサイクル実証を開始。本実証実験にパートナー企業として関わるアミタは、45年以上の経験を活かし、廃棄物処理法上の配慮についてのアドバイスを提供、企業・自治体等との連携支援を行っている。

イトーヨーカ堂は、店舗での回収BOX設置に加え、啓発・認知促成のための生活者向けコミュニケーションを担う。TOPPANは、パッケージ事業におけるさまざまなリサイクル関連技術を活かし、啓発・認知促進コミュニケーションツールの開発を推進。ニチレイフーズは、実証実験全体の進行を担っている。

今後4社は、本共同実証をもとに、生活者、行政、企業の連携により冷凍食品包装(フィルム)の分別回収・リサイクルの仕組みを構築し、中長期的には、業界全体を巻き込み冷凍食品包装の資源循環モデルを確立、社会実装を目指していく。

【プレスリリース】店頭回収した冷凍食品包装(フィルム)をリサイクルする実証実験を開始~冷凍食品包装回収プロジェクト「ごちそうさまの、その先に。」~
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(※画像の出典:アミタホールディングス)