欧州投資銀行(EIB)は9月26日、欧州最大の銅生産者であるアウルビス社(Aurubis AG)に対し、総額2億ユーロの融資契約を結んだと発表した。これは、EIBが打ち出した重要原材料の域内安定供給戦略に基づく初の融資案件だ。エネルギー転換やデジタル化に不可欠な銅について、一次生産能力の増強と並行し、これまで処理が困難だった複雑なスクラップから資源を回収する「都市鉱山」開発を本格化させる。これにより、中国など特定国への資源依存から脱却し、欧州の経済安全保障を確立する狙いだ。

今回の融資の背景には、EUが直面する地政学的な課題がある。EUは多くの重要原材料の供給を域外に依存しており、その脆弱性が近年大きな問題となっている。これに対応するため、EUは「重要原材料法(Critical Raw Materials Act)」を制定し、戦略的に重要な資源の採掘、加工、リサイクルを域内で強化する方針を明確に打ち出した。

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