欧州委員会は10月、廃電気・電子機器（WEEE）に関する指令「Directive 2012/19/EU」の評価を支援するための調査報告書を公表した。この調査は、WEEE指令が現在もなお目的に適合し、効果的に機能しているかどうかを検証することを目的としている。
WEEE指令は、EU域内における電気・電子機器廃棄物（E-waste）の発生抑制、再利用、リサイクルおよび回収を促進し、最終処分される廃棄物の量を削減することを目的とした主要な環境法だ。E-wasteは、有害物質を含むため環境負荷が高い一方で、金や銅などの貴金属やレアメタルといった貴重な資源を含むことから、「都市鉱山」としても注目されており、その適正管理と資源循環の仕組みづくりが求められている。
