三菱UFJ銀行、三菱ケミカル、リファインバースグループの3社は、オフィスから排出される使用済みプラスチックの資源循環に向けた取り組みで覚書を締結したと発表した。

三菱UFJ銀行の日本橋別館で発生する使用済みプラスチックを回収し、再資源化して行員向けの社員証カードホルダーとして再利用する実証実験を開始する。

今回の取り組みでは、オフィスから排出されるクリアファイルや包装材、緩衝材などのプラスチックを分別・回収し、再資源化する循環スキームの構築を目指す。これまでオフィス由来の使用済みプラスチックの多くは、焼却時の熱を利用するサーマルリサイクルに回されていた。

実証では、回収したプラスチックをリファインバースが一次加工した後、三菱ケミカルの茨城事業所(茨城県神栖市)にあるケミカルリサイクル設備で油化する。その後、グループ会社の日本ポリプロがポリプロピレン(PP)樹脂に再生し、社員証ホルダーの材料として利用する計画だ。

図:三菱UFJ 銀行、三菱ケミカル、リファインバースグループ、オフィス由来使用済みプラスチックの再資源循環に向けた覚書を締結(PR TIMES)

三菱UFJ銀行は、日本橋別館に勤務する約1400人の行員に分別を呼びかけるなど啓発活動を担当する。リファインバースは回収と原料加工、三菱ケミカルは再資源化を担う。

また、今回の取り組みによるCO₂排出削減効果については、Earth hacksの試算で30%以上となることが見込まれている。削減効果は同社が提供する指標「デカボスコア」を活用して可視化し、関係者との情報共有に役立てる。

実証実験では、ライフサイクルアセスメント(LCA)による環境負荷の評価や、分別・回収率の向上に向けた行動変容の検討、収集運搬や加工工程の効率化なども検証する。オフィスから排出される使用済みプラスチックを新品同等の品質のプラスチック製品へ再生する仕組みの確立を目指す。

3社は今後、今回の実証で得られた知見をもとに、企業や自治体との連携を拡大し、地域レベルでのオフィス由来プラスチックの資源循環の実現に向けた検討を進める方針だ。

【プレスリリース】【PR TIMES】三菱UFJ 銀行、三菱ケミカル、リファインバースグループ、オフィス由来使用済みプラスチックの再資源循環に向けた覚書を締結
【プレスリリース】三菱UFJ 銀行、三菱ケミカル、リファインバースグループ、オフィス由来使用済みプラスチックの再資源循環に向けた覚書を締結
【関連記事】三菱ケミカル、サーキュライズと協業しプラスチック油化ケミカルリサイクル事業のサプライチェーン信頼性向上へ
【関連記事】三菱ケミカルグループ、豪Licella社に出資。超臨界水技術でプラスチックとバイオマスの油化リサイクルを拡大
【関連記事】ENEOSと三菱ケミカル、茨城でプラスチック油化設備を竣工。超臨界水技術でケミカルリサイクルを推進