提供:凸版印刷株式会社

凸版印刷株式会社は11月13日、持続的な社会と同社の「社会的価値創造企業」実現を目指し、「TOPPAN Business Action for SDGs(以下、同アクション)」を策定したことを発表した。

2019年11月に同社は、「TOPPAN SDGs STATEMENT」を策定・公表し、SDGsの経営への統合と取り組み強化を宣言した。同声明のなかで、同社は事業を通じて取り組むべき重要課題を「サステナブルな地球環境」と「安全安心で豊かなまちづくり」、および「心と身体の豊かさと人のエンパワーメント」の3グループに設定。同アクションでは取り組みのさらなる促進を目指し、2030年のあるべき社会を想定し、バックキャスティング思考を踏まえて、各グループで特に注力すべき9分野を特定した。同社は、同分野の進捗を随時報告するとしている。

「TOPPAN Business Action for SDGs」の内容は、以下のとおりだ。

【環境】サステナブルな地球環境

  • サーキュラーエコノミーの実現

3R(リデュース・リユース・リサイクル)に加え、製品の長寿命化や素材開発により、シェアリングや回収からアップサイクルまでの仕組みなどを推進し、廃棄による環境汚染・破壊を防止する

  • 脱炭素社会の実現

環境に配慮した素材や仕組みの提供、省エネ・創エネなどのソリューションを提案することにより、温室効果ガス排出を削減し、地球温暖化の阻止に貢献する

  • エコ製品・ソリューションの拡大

GLフィルムのモノマテリアル化など、自社開発によるサステナブルな製品やソリューションを拡大していく。また、認証制度を創設することで、環境貢献度を見える化し社会と共有する

【まち】安全安心で豊かなまちづくり

  • 私らしく生きられる安全な社会の創造

セキュリティシステム技術により、個人が自らの意思で自分のデータを安全に利用できる環境を構築し、利便性とプライバシー保護を両立させるパーソナルデータ利活用サービスを提供する

  • 地域に暮らす人々の生活の質向上への貢献

全国を網羅するネットワークとデジタル技術により、地域に最適化された住民サービスを提供し、地方都市の存続に貢献する

  • 文化を「魅せる・未来に残す」への貢献

文化・教育分野の同社の経験と先端技術の組み合わせにより、有形・無形文化を保護・伝承する技術や枠組みを開発し、世界の多様性確保に貢献する

【ひと】心と身体の豊かさと人のエンパワーメント

  • 食品ロス削減による飢餓撲滅への貢献

「機能性パッケージ×DX」により、賞味期限延長とともに需要・供給を最適化し、1次産業から消費者までバリューチェーン全体で食品ロスを削減する

  • ハードルのない教育環境の創造

教育関連ソフトや翻訳技術などを組み合わせたプラットフォームを全世界に提供し、誰でも、いつでも、どこでも学べる社会をつくる

  • 革新的なデジタル技術による健康への貢献

国や地域を超えて、ヘルスケア関連情報やサービスへのアクセスを可能にし、全世界の人々の健康寿命に貢献する

また、同社は全社活動における重要課題として、「環境配慮・持続可能な生産」と「従業員の健康・働きがい」の2項目を定めている。この2項目が事業基盤を支え、事業活動を通じて取り組むべき重要課題の3グループがそれぞれ影響しあいながら活動を広げていくことで、同社は「ふれあい豊かでサステナブルなくらし」に貢献していく意向だ。

【プレスリリース】凸版印刷、「TOPPAN Business Action for SDGs」を策定