世界知的所有権機関（World Intellectual Property Organization、WIPO）のプラットフォーム「WIPO GREEN」は9月23日、ファッション産業の環境負荷とサステナブル技術の活用を分析した報告書「Stitching Sustainability into Style」を発表した。報告書は、知的財産（Intellectual Property、IP）が循環型ファッションへの移行を支える重要な要素であることを強調している。

世界のファッション産業は推定1.7兆米ドル規模に達し、3億人以上の雇用を支えている。一方で、世界の炭素排出量の約2％、産業排水汚染の約20％を占めていると推定されている。衣料品に使用される有害な化学物質から高いエネルギー消費、ファストファッションによる大量の繊維廃棄物に至るまで、環境への影響が深刻だ。

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