1) インドにおけるサーキュラーエコノミーの動向
この10年間、年率で平均7%を超える経済成長を続けるインド。急速な都市化や資源の過剰消費、貧困が続く中での成長には、サーキュラーエコノミー実現の必要性が顕著に表れているともいえる。
インドでは、分別されずに捨てられたごみを回収して、分別し、リサイクル工場などに売ることで生計を立てるkabadiwalaと呼ばれる人たちがいる。彼らによる回収からリサイクルまでの一連の流れは管理されておらず、様々なリサイクル業者のもとでリサイクルが行われるのが実情である。インドでのサーキュラーエコノミーの実現には、リサイクルの部分がインフォーマル・セクターによって成り立っている現状を踏まえて、雇用を維持・創出しながら貧困削減につながる取り組みとしての推進が不可欠と言えるだろう。
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