1)韓国におけるサーキュラーエコノミーの動向
日本と同様に資源小国である韓国は、1992年に資源の節約とリサイクル促進に関する法律が制定されたのをきっかけに、焼却ではなくリサイクルを主とした廃棄物処理を推進してきた。最近になって、気候変動対策とともに資源安全保障の観点も視野に入れた形でサーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築を目指すと明言。新たな政策を次々と打ち出している。
1995年に廃棄物処理を定額制から従量課金制に転換した後、1997年には生ごみの分別と従量課金を義務化。日本などと比べて比率の高かった廃棄物の埋め立てについても、他国と同様に都市部を中心とした処分場のひっ迫が深刻化したため、2005年にはごみの埋め立て処理が禁止になり、廃棄物の量的削減がリサイクルと同時並行で進んだ。リサイクル製品の使用を促進するためのいわゆるグリーン調達促進法も同年に制定されている。

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