目次
- サーキュラーエコノミーの動向
- サーキュラーエコノミー推進機関・組織(以降、有料会員閲覧可)
- The African Circular Economy Network
- Circular Economy Network
- National Cleaner Production Centre (NCPC)
- GreenCape
- The South African Plastics Recycling Organization (SAPRO)
- 先進的な企業・自治体の事例
- Mr.GreenAfrica
- The Compost Kitchen
- ケープタウン
サーキュラーエコノミーの動向
南アフリカ共和国は、他のアフリカ大陸諸国同様に資源鉱物の輸出を主な産業としている。資源循環の必要性が増している一方で、同国の社会経済的循環率(国内で加工された材料に対するリサイクル・再利用された材料の合計の割合)は2%弱と、循環型からはほど遠い状態である。資源鉱物の輸出に依存する経済システムからの脱却とともに、構造的不平等ともいえる社会システム改革が急務である。
こうした状況を受けて、政府もさまざまな法整備や対応策を実施している。
国家発展計画ではグリーン経済の推進を掲げる(第5章)とともに、持続可能な開発計画においてもグリーン経済への移行を優先するとしている。2019年にはサーキュラーエコノミー・ガイドラインを作成、廃棄物管理に主眼を置いた内容に基づきドイツ政府などの協力でサーキュラーエコノミーをテーマとした行政官研修も実施されている。
南アフリカではすでに炭素税が導入されているほか、プラスチック袋の有料化や使い捨てプラスチックへの課税、拡大生産者責任に基づく廃棄物の有償化対象の拡大など、サーキュラーエコノミーを促進する税制やコスト負担策が実施、検討されている。
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