Circular Yokohamaでは、横浜市の公民連携プラットフォーム「よこはま共創コンソーシアム」の取り組みに参画しています。
今回は、同コンソーシアムの取り組みの一環として、1dayのマイクロツーリズムを企画しました。
本イベントは、横浜市内で展開されている循環経済プロジェクトをより多くの皆様に知っていただき、実際に現地に足を運んで活動を体感していただくことで、横浜市内各地が持つ魅力や可能性をともに模索することを目指しています。
現在横浜市では、複雑化・多様化する地域課題・社会課題を解決し、横浜に関わる全ての人々のウェルビーイング実現を目指しています。横浜市を東西南北4つの圏域に分け、各圏域がそれぞれの地域資源を活かしながら循環経済に取組み、活動を通じて子どもから高齢者まで多様な人々がつながることで、環境・社会・経済の全てにインパクトをもたらし、地域のウェルビーイングを高めることが目的です。
本マイクロツーリズムでは、横浜版地域循環型経済プロジェクトの今とこれからをより多くの方々に知っていただく機会を創出します。
本イベントは、11月11日(土)から11月14日(火)にかけて行われる「全国リビングラボ交流集会」の一環としても位置付けられています。
プログラム概要
- 日程:11月11日(土)
- 時間:10:00 – 18:30(集合:9:50)
- 集合場所:大川印刷 with Green Printing( 横浜駅東口より徒歩3分 )
- アクセス:〒220-0011 横浜市西区高島2-14-12 ヨコハマジャスト2号館3F
- 解散場所:相鉄線・瀬谷駅
- 参加人数:15名(最低催行人数6名)
- 参加費用:5,000円(ランチ代・交通費は別途各自支払いとなります)
- 主催:Circular Yokohama(ハーチ株式会社)
- 協力:よこはま共創コンソーシアム
- 申し込み:Peatix
ネイチャーポジティブなまちづくりを学ぼう!
記念すべきツアー初回の舞台は、相鉄線沿線を軸にまちづくりが展開されている、横浜市西部です。横浜市西部は4圏域の中で少子高齢化が最も進む一方で、豊かな自然が広がり農業も盛んに行われており、横浜野菜をはじめとして市内の地産地消を支えています。また、瀬谷区は「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」の開催地となっているなど、自然を活かした循環型のまちづくりに期待が集まっています。そんな西部のキーワードは「ネイチャーポジティブ」。経済活動を通じてどのように生物多様性を保全・再生し、地域の多様な人々がつながりながら、人間も人間以外の生物にとっても暮らしやすいまちを実現するのか。ツアーを通じてそのヒントを探ります。
特に、今回は花粉を運ぶことで生態系を支えている「ポリネーター」として知られるミツバチの養蜂活動を通じ、地域の生物多様性の保全・再生や農業生産性の向上、子どもや障害者、高齢者など立場を超えた地域のつながりづくり、地産地消や地域産品開発による経済活性化など、地域の中で様々なインパクトを生み出している「ミツバチ」をメインテーマに据え、循環経済プロジェクトを実践している方々とその現場を訪ねます。
横浜駅からスタートし、相鉄線で横浜市西部へ
本ツアーでは、横浜市西部を走る相鉄線の起点となる横浜駅からスタートし、相鉄線に乗って保土ヶ谷区・星川、瀬谷区・瀬谷へと移動する、1日完結型のマイクロ・ツーリズムです。当日は下記にご紹介する様々なプロジェクトを訪問し、横浜市西部で展開されている循環経済プロジェクトについて学ぶことができます。少しでも興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。
訪問先1:大川印刷(with GREEN PRINTING)
最初の訪問先は、横浜駅東口から徒歩3分のところにある、株式会社大川印刷が運営する社会課題解決スタジオ「with GRENN PRINTING」を訪問します。
最初に、「風と太陽で刷る印刷」をテーマに、第2回ジャパンSDGsアワード「SDGsパートナーシップ賞(特別賞)」受賞、第1回横浜市SDGs認証制度”Y-SDGs”最上位「Supreme」認定なども取得している、横浜を代表するサステナビリティ企業からその実践について学びます。紙の原料は木であり、印刷の事業と自然は切っても切り離せません。当日は、代表の大川哲郎さんとともに、印刷会社の視点からどのように循環・自然の再生に貢献できるのかについて考えます。
お話を聞く人:大川哲郎さん(株式会社大川印刷・代表取締役)
1967年横浜生まれ 幼少期から生き物や植物、自然が好きで、自然と触れ合いながら育つ。大学に入学した直後、父親を医療ミスで失う。大学卒業後3年間、東京の印刷会社で修行後、大川印刷へ入社。2004年、本業を通じて社会課題解決を行う「ソーシャルプリンティングカンパニー®」というビジョンを掲げ、現在に至る。使命は、仕事を通じて世の中に1つでも多くの幸せを生み出すこと、そして、横浜の印刷の歴史と文化を社内外に伝承していくこと。
- ウェブサイト:株式会社大川印刷
- 参考サイト:社会課題解決スタジオ「with GREEN PRINTING」
- 参考記事:Circular Yokohama「環境印刷で刷ろうぜ。横浜の100年企業・大川印刷に学ぶサステナビリティ経営」
続いて、多様な人々がつながることで生まれる「Polytope(ポリトープ:多面体)」の仕組みづくりをコンセプトに事業を展開する株式会社A.G.A.の代表を務め、「キッザニア東京」の創業メンバーでもある井上義設さんから、同社が学校法人岩崎学園と連携し、岩崎学園の屋上で取り組んでいる都市養蜂プロジェクト「IWASAKIみつばちプロジェクト」についてご紹介いただきます。当日は、養蜂を通じた子どもたちの体験型環境教育、地域とのつながりづくり、都市の自然再生、株式会社A.G.A.としての今後のプロジェクトなど、ネイチャーポジティブの実現に貢献するビジネスの作り方についてお話しいただきます。
お話を聞く人:井上義設さん(株式会社A.G.A.・代表取締役)
1996年大学卒業後から一貫して「人」に関わる仕事に従事。新卒でアデコに入社し、女性のキャリア支援を担当。2004年には、キッザニア創業メンバーとして管理本部を統括、子ども達の未来育成に没頭したのち、2013年に、asiaにgoen!をテーマに外国人の就職を支援するasegoniaを創業。 こども、学生、学校、企業、自治体、生産者、など、多様な価値観を持ち、異なる立場の「点」が社会の中でつながり、一人一人の挑戦や成長が続いていく社会を実現したいという想いで、2022年7月に株式会社A.G.A.を創業。 この活動をPOLYTOPE(超多面体)プロジェクトと名づけ、現在は、横浜市を中心に展開。横浜の子どもたちと学生達でチョコレートを開発し、高島屋で販売。新たな横浜の名物を創造したり、横浜駅前で都市型養蜂を展開し、蜂蜜の商品化を準備中。
・ウェブサイト:株式会社A.G.A.
・参考記事:タウンニュース「岩崎学園 養蜂で地域に緑を」
訪問先2:Circular Yokohama(qlaytion gallery)
横浜駅から相鉄線で星川駅に移動し、次に訪問するのは、星川・天王町間に2023年3月にオープンした高架下商業施設・星天qlay内にあるqlaytion galleryです。「生き方を遊ぶ」をテーマとする星天qlayでは、循環とクリエイティビティを掛け合わせた様々な取り組みが展開されています。当日は、qlaytion galleryを拠点として「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」、ペットボトルキャップと交換で地域の循環グッズがもらえる「循環ガチャ」、地域のシェアリング図書館「めぐる星天文庫」など様々なプロジェクトを展開しており、横浜市全域の循環経済推進にも取り組んでいる「Circular Yokohama」の室井が、qlaytion galleryの見学および「Circular Yokohama」の活動紹介を行います。
お話を聞く人:室井梨那(Circular Yokohama / ハーチ株式会社)
神奈川県横浜市出身。大学で英語教育学を専攻したのち、アメリカにて留学/就労。帰国後は、横浜のサーキュラーエコノミー推進プラットフォーム「Circular Yokohama」の立ち上げメンバーとしてハーチ株式会社に参画。現在は、海外事業開発や英語メディアの運用、教育支援に従事している。
- ウェブサイト:Circular Yokohama
- 参考記事:星天qlay「クリエイティビティで、人もまちも幸せになる循環をつくる/ハーチ株式会社」
訪問先3:一般社団法人セヤミツラボ
最後の訪問先は、瀬谷区で養蜂に取り組む一般社団法人セヤミツラボです。2027年のGREEN×EXPO 2027も見据え、地域の若者や学校、福祉作業所や飲食店などと連携しながら、「養蜂」を通じて瀬谷のまちづくりに取り組んでいるセヤミツラボの活動について学びます。当日は、ミツバチを取り巻く現状について学んだ上で、セヤミツラボの活動に様々な立場から関わっている方々との対話を通じ、活動を通じて地域の中にどのような環境・社会・経済面での変化が生まれているのか、そのインパクトを肌で体感いただけるツアーとなっています。
また、プログラムの最後には、横浜の農業や自然の生態系に詳しい株式会社サカタのタネの清水俊英さんもゲストに交え、参加者の皆様と1日の学びを振り返る時間も用意しています。
お話を聞く人:山口正斗さん(一般社団法人セヤミツラボ・代表)
1998年生まれ。横浜市瀬谷区育ち。専修大学経営学部卒業。2027年に瀬谷区で開催される国際演芸花博覧会に合わせ、2021年7月、瀬谷ハチミツリビングラボを立ち上げ代表に就任、養蜂事業を開始。農業や教育、商業まで様々な面での地域活性に挑戦。2021年10月にNPO法人化したMIKsでは、横浜市瀬谷区で高齢者向けのスマホ教室を開催。
お話を聞く人:清水俊英さん(株式会社サカタのタネ経営本部・サカタのタネグリーンサービス取締役)
神奈川県生まれ。 1987年3月岩手大学農学部卒業。同年4月株式会社サカタのタネ入社。長く芝草・牧草の営業に携わり、造園緑花部課長、資材統括部長を経て2009年に広報宣伝部長に就任。 グリーンアドバイザー、樹木医、1級造園施工管理技士、認知症予防専門士資格者
- ウェブサイト:株式会社サカタのタネ
当日の流れ
9:50〜 現地集合(大川印刷 with Green Printing)
10:00〜 ツアー趣旨説明・自己紹介
10:20〜 大川印刷の取り組みの紹介 @ with Green printing
11:20〜 「IWASAKIみつばちプロジェクト」の紹介 @ with Green printing
12:00〜 ランチ / 相鉄線・星川駅に移動
13:00〜 Circular Yokohama(星天qlay内・qlaytion gallery) 視察
14:30〜 相鉄線・瀬谷駅に移動
15:00〜 一般社団法人セヤミツラボ 視察
17:00〜 振り返り(※会場調整中)
18:30〜 終了(瀬谷駅にて解散)
注意事項
- 雨天決行(大雨・台風などにより中止する場合は前日18:00までにご連絡します)
- 当日は動きやすい服装と汚れても良い靴でお越しください
- 電車での移動をスムーズにするため、Suicaなどに十分なチャージをお願いします
- 領収書が必要な方は申込時にメールにてご連絡ください
- 集合時間に遅れる場合や当日キャンセルの場合には必ず緊急連絡先にご連絡ください
- 途中参加・途中離脱される場合も申込時にメールにてご連絡ください
- 当日は広報用・メディアによる写真撮影が入ります。NGの方は予めお伝えください
- お子様とご一緒に参加される場合も、申込時に2名でお申込みください
こんな方におすすめ
- 横浜市内のサーキュラーエコノミー(循環経済)プロジェクトに興味がある
- 横浜西部でどのような活動が行われているかを知りたい
- 都市養蜂やミチバチを通じたまちづくりに興味がある
- ネイチャーポジティブにつながる事業のヒントを探りたい
- ツアーを通じて横浜市内の様々なプレイヤーとつながりたい
- 循環型のまちづくりを地元でも実践したいと思っている
横浜市内にお住まいの方も、市外からお越しになる方も、いずれも大歓迎です。ぜひ横浜西部の魅力や可能性について参加者の皆様と考えていければ幸いです。
★お申し込みは、Peatixにて。
※本イベントに関する問い合わせは、Peatixページのメッセージ機能またはCircular Yokohama事業部まで。
※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Circular Yokohama」からの転載記事となります。