従来の大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とするリニアエコノミー(直線経済)におけるマーケティング活動の役割は、あらゆる手段を通じて消費者の購買意欲を喚起し、より多くの製品を買ってもらうことにありました。

しかし、その結果として気候危機やプラスチック汚染、生物多様性の喪失など様々な負の外部性が深刻さを増し、サーキュラ―エコノミー(循環経済)への移行が求められている現在では、企業のブランド・マーケティング担当者やブランドを支援する広告・クリエイティブ業界が担う役割も大きく変わってきています。

「サステナビリティ」を謳うブランドが増えるなか、実態を伴わないコミュニケーションは「グリーンウォッシング」「SDGsウォッシング」として消費者から厳しい批判にさらされるリスクも高まっています。これまで企業のブランドを支えてきたマーケティング担当者や広告・クリエイティブ業界は、どのようにサーキュラーエコノミーという新たな経済・社会シフトと向き合い、マーケティング活動を展開していけばよいのでしょうか。

サーキュラーエコノミーにおいては、ビジネスモデルもメーカーが製品の所有権を手放さずに持ち続けるPaaS(製品としてのサービス)やシェアリングモデルへと移行し、企業には製品をより多く売るためのコミュニケーションではなく、製品をより長く大切に使ってもらい、使用後にはしっかりと回収できるようなコミュニケーションが求められるようになります。

また、欧州ではすでに「サーキュラーウォッシング」という表現も生まれており、製品や素材の「サーキュラリティ(循環性)」に対する情報開示や透明性に対する要求も高まっています。一方で、サーキュラ―エコノミーの実現には消費者の協力が欠かせず、クリエイティブな訴求や効果的なナラティブを用いて消費者の共感を生み出すことができれば、サーキュラーエコノミーへの移行をさらに加速させることもできます。

このオンラインセミナーは、企業のマーケティング・ブランディング・経営企画の企画提案・実装を担うクリエイティブ業界の皆様と共に、サーキュラーエコノミー時代においてクリエイティブ業界の担う役割と可能性について、海外の先進的なサーキュラーエコノミー分野のマーケティング・広告事例とともに紐解いていきます。

イベントに参加することによる到達度イメージ

  • サーキュラーエコノミーの概念について理解を深め、3Rとの違いを説明できる
  • SDGsとサーキュラーエコノミーの関係性について知る
  • 「サーキュラリティ」という概念について理解する
  • 「サーキュラーウォッシング」のリスクを理解する
  • サーキュラーエコノミーにおけるマーケティングの役割と可能性について理解する

こんな人におすすめ

  • 顧客企業にサーキュラーエコノミーを提案したい広告代理店・クリエイティブ業界の方
  • 国内外のサーキュラーエコノミーに関するマーケティング事例を知りたい方
  • サーキュラーエコノミーにおけるマーケティングの役割を整理したい方
  • SDGsウォッシュ、サーキュラーウォッシュに陥らないためのヒントが欲しい方
  • サーキュラーエコノミーについてクリエイティブ、広告、マーケティングの視点から考えたいという方ならどなたでも大歓迎。

プログラム概要

開催日時 2021年11月9日(火)19時00分〜21時00分
参加費用 一般:2,000円(税込)

Circular Economy Hubコミュニティ会員:無料

Circular Economy Hub 会員システムはこちらをご参照ください。Circular Economy Hubコミュニティ 会員は、会員登録後に送付するクーポンコードを入力いただき、チケット(無料)を入手ください。なお、クーポンコードは、本ページの最下部に表示しております。(コミュニティ会員のみ閲覧可)

定員 30名(先着順)
主催 Circular Economy Hub(ハーチ株式会社運営)
場所 オンライン(オンライン会議ツールZoomを利用)
申し込みURL Peatixのこちらのページよりお申し込み下さい。

話者プロフィール

加藤佑
1985年生まれ。東京大学卒業後、リクルートキャリアを経て、日本最大級のサステナビリティ専門メディア「Sustainable Japan」の立ち上げ、大企業向けCSRコンテンツの制作などに従事。2015年12月に Harch Inc. を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格保持者。

西崎こずえ
アムステルダム在住・Circular Economy Hub編集部員。オーストラリアで高校・大学卒業後、現地でマーケティング分野で勤務した後に帰国。東京を拠点にPR・CSRコンサルタントとして国内外のブランドを支援。2020年1月よりオランダ・アムステルダムに拠点を移しサーキュラーエコノミーに特化した取材・情報発信・ビジネスマッチメイキング・企業向け研修プログラムなどを手掛ける。

当日の流れ

18:50 開場

19:00 ウェビナースタート

20:30 Q&A

21:00 プログラム終了

※当日の進行により多少時間が前後する可能性があります。

注意事項

  • 入室用URLを開始1時間前までにお申込みの皆さまへPeatixのメッセージよりお送りいたします。
  • 会場は18時50分を予定しております。
  • Zoomのご利用が初めての方は開始前にアクセスしてください。機能の制限があるため、極力PCでのご参加をお勧めします。
  • お申込み後のご返金はお受けしかねますので、あらかじめご了承ください。
  • Circular Economy Hub会員は、本ページ最下部に掲載されているクーポンコードをPeatixページにて入力いただき、無料チケットを入手ください。非会員は有料(一般2,000円税込)のチケットをお申し込みください。
  • 領収書についてはPeatix内のこちらをご参照ください。

主催

Circular Economy Hub

Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。

URL:https://cehub.jp

ハーチ株式会社

Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディアを事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6ヶ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50社以上の取材を実施。欧州の先進的な事例を基に日本でもサーキュラーエコノミーの推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中。

URL:https://harch.jp

会員向け無料クーポンコード

コミュニティ会員の方は、下記クーポンコードを利用することで、当プログラムに無料で参加可能です。

クーポンコード:Circular-marketing2021