株式会社エアークローゼットは9月20日、株式会社ユナイテッドアローズの傷物商品等の再商品化業務の受託を開始したことを発表した。両社の連携は、持続可能な循環型ファッションの実現を目指すものであり、エアークローゼットがファッションレンタル事業を通して構築してきた循環型プラットフォームが活用される。

エアークローゼットは、シェアリングモデルのファッションレンタルサービスを運営し、フォーマルウェアのレンタル事業における物流領域の受託運営を行っている。これらの事業を通し、同社はアイテムの個品管理やクリーニング・修繕などのメンテナンス機能を備えた循環型プラットフォームを構築。プラットフォームでは、「レンタルフルフィルメント」とクリーニング・メンテナンス(修繕)等の機能を提供する「個別カスタマイズ」での連携を可能とする。

ユナイテッドアローズとの傷物商品等の再商品化業務では、クリーニング・メンテナンスを通じて、店頭試着等で汚れや傷が付いた商品を再販売可能な状態に仕上げる。2030年までに商品の廃棄率0.1%に抑えることを目指すユナイテッドアローズは、サステナビリティ活動「SARROWS」の一環としてB品の再商品化に取り組んでおり、本プラットフォームの導入を決定した。商品を最大限に活用し商品廃棄を低減することで、アパレル業界の衣服廃棄問題の解決を図る。

エアークローゼットは、ファッションレンタルにとどまらず、レンタル提供を終了した洋服の販売「エコセール」や、店頭で制服として利用された商品を再活用する「アパレル販売員向け衣服シェアリング」など、多様な取り組みを行っている。また、全ての衣服を焼却・埋め立て処分しない方針を掲げ、衣服廃棄ゼロ実現に取り組む。

今後同社は、循環型プラットフォームの活用により、ファッション以外の分野でも連携を拡大していく方針。他社の循環型ビジネスの支援を通じて、サーキュラーエコノミーの推進を加速する計画だ。

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(※画像の出典:株式会社エアークローゼット)