粘着ラベル業界の循環型経済を推進する連合「CELAB(Toward a Circular Economy for Labels)」の共同創設メンバーである総合化学メーカー大手の独BASFはこのほど、同業界の循環型経済移行に向けた取り組みを進めていることを発表した。
2020年10月に創設されたCELABは、粘着ラベル業界のサプライチェーンに関わる全企業の参加を受け入れている。同連合の目的は、協業の促進・地域イニシアチブの始動・ベストプラクティスの開発を通じて、持続可能性を推進することだ。創設以来、技術的問題の分析・リサイクルネットワークの活用と構築の促進・政府当局との交流・関連情報公開などの取り組みを展開してきた。現在、欧州と北米の拠点と連携して、基盤拡大と剥離ライナーのリサイクルに注力している。
循環型経済に向けたCELABが掲げる目標は、BASFのアプローチと完全に一致するとBASFは考えている。そのアプローチとは、再利用・再生可能原材料の利用に向けて取り組み、新しい循環型原材料の寿命を定めてビジネスモデルを構築し、バリューチェーン全体を支援して環境負荷を低減することだ。
CELABの共同創設メンバーとしての貢献をBASFは真摯に捉えており、他業界のメンバーとともに、同連合の運営委員会や欧州および北米全体のプロジェクトに携わっている。CELABは、あらゆる規模とバリューチェーンの各段階における各国の企業から構成されている。
BASFの粘着剤の持続可能性プロジェクトマネージャーであるUwe Düsterwald氏は、「当社は、持続可能なソリューションの最前線にいます。これは、当社にとって最重要であるだけでなく、具体的かつ長期的なサステナビリティ目標によっても裏付けられています。当社はCELABのメンバーとなり、テクノロジーとイノベーションを通じてできる限り貢献したいと考えてまいりました。当社はCELABへの参加を、極めて関連性の高い問題を解決して、消費者を含むバリューチェーン全体に利益をもたらすための重要な一歩であると考えています」と述べている。
BASFの粘着剤技術チームの責任者であるSujith Chacko氏は、「CELAB北米フォーラムの一環として、当社は地域および世界の顧客やステークホルダーと協力し、循環型経済を推進しています。当社は、北米および世界市場への主要な粘着剤供給業者として、サステナビリティ戦略に沿ってラベル業界のさまざまなリサイクルの流れを検討し、循環型経済への移行に向けた開発に取り組んでいます」と語っている。
【プレスリリース】As a co-founder of CELAB, BASF works towards a circular economy for adhesive labels
【参照サイト】CELAB