英国のNPO法人ドーナツ・エコノミクス・アクション・ラボ(DEAL)はこのほど、ドーナツ経済学の概念を用いてビジネスを再構築するためのワークショップツールを公開した。
DEALは発足以来、地域でドーナツ経済学を実践するためのツールを公開してきたが、ビジネス向けのツール開示は今回が初めて。
企業の「5つの設計レイヤー」の探求を通じて、再生的かつ分配的な事業活動を行うために
同ツールは、ドーナツ経済学が目指す再生的かつ分配的なあり方で企業が事業活動を行えるよう、企業の戦略、運営、もたらす影響をリデザイン(再設計)できるように導くツールとなっている。ツールの中心コンセプトは「企業の目的」「ネットワーク」「ガバナンス」「所有権」「財務」という5つの設計レイヤーで、これら5つの層に深く入り込んで探求することで、変革の行動を妨げる設計上の障害と、その可能性を解き放つ設計のイノベーションとの両方を明らかにできるとしている。ツールの作成は、DEALが共催した22のパイロットワークショップを通じて企業300社以上が参加して実現した。
DEALのビジネス向けツールのイメージ図(出典:DEAL)
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木村 麻紀
環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。サーキュラーエコノミー(CE)における関心領域は、CE×社会包摂的まちづくり、CE×教育など。SDGs.tv公認ラーニングコーチ。
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