TYOグループ会社の株式会社ゼオ(以下、ゼオ)は10月7日、東京都・伊豆諸島八丈島においてSDGsの共創に向けた実証実験の拠点となる敷地面積2,787坪の「ZEO Sustainable Field構想」を発表した。

日本には離島と呼ばれる独立した島が多数存在し、過疎化や観光産業の衰退など取り巻く環境は大変厳しい現状にある。そのなかでも、かつて「日本のハワイ」とも呼ばれた東京都・伊豆諸島の八丈島は、豊かな自然環境・気候・都心からの好アクセスという立地に恵まれながらも、著しい少子高齢化と観光業の衰退に比例した雇用減少などの課題に直面している。

そこで、マーケティング・コミュニケーション領域で事業を展開するゼオは、サービスの柱であるリアル・デジタル両軸のクリエイティブの提供を通してSDGsの共創を模索するなかで、地熱発電を用いたクリーンアイランド構想を提唱する八丈島に拠点を設け、サステナブルな社会の実現を目指す。まず、2021年3月を目標に、リモートアイランドワークにおけるクオリティ・オブ・ライフ(QoL)の向上とデジタルトランスフォーメーション(DX)化の検証、またサーキュラーエコノミーの実証実験の拠点であるTENNEI(テンネイ)を開設する。なお、TENNEIという言葉は、八丈島の方言で「空・天」を意味する。

TENNEIではSDGsの目標8の「働きがいも経済成長も」と、目標11の「住み続けられるまちづくりを」の達成を目指す。八丈島でのフルリモートという新しいワークスタイルにおいて、生産性やコミュニケーションといった業務上の課題や、働く本人にとってより価値のある働き方を提供できるかどうかをさまざまな角度から検証する。そしてSDGsに積極的に取り組む企業とともに発信し、離島における新たな雇用を生み出すことに繋げていく。

また、離島特有の建築や産業廃棄物処理の運搬コストの課題を解決すべく、島内で発生する廃材を用いたタイニーハウスの設計や、CADデザイナーを募集して3Dプリンターを活用したインテリア家具の開発を進めるなど、新規雇用や八丈島における循環型の社会形成に寄与していく意向だ。

ゼオは、クリエイティブの力で社会問題の解決に取り組み、新たな顧客創造につなげることでSDGs共創を展開し、今後も八丈島だけでなく世界の離島が持つ課題に向き合い、さまざまな企業と連携しながら持続可能でよりよい世界の実現を目指していく。

【プレスリリース】自然と共生する伊豆諸島八丈島でクリエイティブを通じた SDGs 共創を目指す 「ZEO Sustainable Field 構想」を発表 ~実証実験拠点「TENNEI(テンネイ)」を来春オープン予定~