ガラスや金属製の容器包装を製造販売しているTrivium Packagingが実施した調査によると、消費者の地球環境を保全する意識が高まっていることが明らかになった。消費者のほぼ4分の3(74%)が持続可能な容器包装に対して費用を支払ってもよいと回答。同調査は、米国ボストン コンサルティング グループと共同で行われ、米国・欧州・南米の15,000人以上の消費者をカバーしている。環境に配慮した容器包装に対する費用負担とともに、消費者の容器包装に関する好みについても調査した。

同調査によれば、調査に参加した消費者の67%は自分自身を「環境に配慮している」と認識しており、3人中2人以上の消費者が「環境にやさしいリサイクル可能なパッケージ」を重視している。また、消費者の25%は10%以上コストが上乗せされても構わないと答えた。消費者が持続可能な生活に関心を持ち、環境保全に関心があることが伺える。

調査を行ったTrivium Packagingは、ルクセンブルクの容器包装企業Ardagh Groupと米国アルミニウム容器メーカーExal Corporationとの合併によって2019年に設立された金属容器企業だ。同社のCEOであるMichael Mapes氏は、「ストロー・レジ袋、ペットボトル等、大企業のプラスチック離れに関する報道が増え、消費者意識が高まっている。つまり、企業は環境にやさしい選択肢を消費者に提供することで、消費者の購買の意思決定に影響を与えることができる」と述べた。

同調査によれば、消費者のほぼ半数が「有害」と見なされた容器包装を避けている。そのうち、68%が海洋汚染をプラスチックと関連づけている。

「使い捨てプラスチックなどのプラスチックはリサイクル率が低く、環境に悪影響を与える。最近の調査によれば、プラスチックの約79%が埋立地や環境に蓄積している」と、Trivium Packagingの副社長Jenny Wassenaar氏は述べた。

また、Mapes氏は「環境負荷を軽減するために、消費者は容器包装の改善を望んでいる。金属は、環境に配慮された持続可能な包装である」と、ガラスや金属製の容器包装を提供する企業の立場から強調した。

【レポート(要約)】 2020 GLOBAL BUYING GREEN REPORT