欧州環境庁(EEA)は9月30日、EU建築業界における環境負荷と傾向について分析した報告書「Addressing the environmental climate footprint of buildings(建物の環境・気候フットプリントに対処する)」を公表した。
報告書によると、建築業界による環境負荷はEUの業界別で最も多く、全体の30%以上を占める。EUの材料消費の3分の1は建設に使われ、建物の使用中にエネルギーの42%が消費され、温室効果ガスの35%が排出される。EUで排出される廃棄物は、建物の解体によるものが最も多い。解体廃棄物のリサイクル率は高いが、大部分はダウンサイクルされる。
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山口 真矢子
山口真矢子(やまぐち まやこ)。英国在住。一級建築士、Project Management Professional(PMP)。鉄道会社とエンジニアリング系コンサルティング会社で、建築工事・改修プロジェクトのマネジメント、建築や都市に関わる調査、事業コンセプトの立案などを経験。専門分野:建築工学、施設管理、プロジェクトマネジメント、建築・都市のサステナビリティ。