イギリスに本拠を置くサーキュラーエコノミー推進団体のエレン・マッカーサー財団が、6月1日から30日までの30日間住み込みで創作活動を行う芸術家「Artist in Residence(AIR)」を募集する。
同財団は、インクルーシブで多様性に富み、すべての人々に行き届くサーキュラーな未来をつくるには、官民学の連携に加えて芸術と文化が重要な役割を担うとしたうえで、アーティストの創造性に新たな可能性を見出している。サーキュラーエコノミーと芸術表現とのつながりを見つけることが、同プロジェクトの狙いだ。
今回募集する芸術家には、自発的に創作をし、アイデアを出し合うことが期待されており、活動期間中は同財団の専門家との対話の場も数多く設けられる。芸術のジャンル問わず、様々なアート・デザインの領域で活動する芸術家を広く募集する。
選ばれた芸術家には、同財団が拠点を置くイギリス・カウズにあるシェアハウスでの1カ月間の滞在、創作場所、制作予算、報奨金、作成物の展示、財団スタッフの協力、マーケティングサポートなどが提供される。応募締め切りは4月17日で、選考結果は5月8日に発表される。応募方法や詳細は同財団ウェブサイトより確認できる。
廃棄や汚染をなくし、商品や資源が循環し生まれ変わり続けるサーキュラーエコノミーの実現に向けて、アートがどのような役割を果たすことができるのか、AIRの成果に期待したい。
西崎 こずえ
西崎こずえ。アムステルダム在住CE Hub編集部員。経営戦略とサステナビリティの融合に強みを持つ。2024年4月よりオランダ拠点のサステナビリティ経営コンサルティングファーム「Except Integrated Sustainability」に参画。サステナビリティに情熱を燃やす人のための秘密基地「エコハブ・アムステルダム」発起人で管理人。アウトドアが好き。Note: note.com/kozk0z