欧州サーキュラーエコノミー・リソースセンター(EU CERC)は、2025年1月から運営を開始する。グローバルサウスのパートナー国に協力し、循環経済の政策やビジネスモデルを普及する。
EU CERCは、欧州委員会・フィンランドのイノベーション基金Sitra・フィンランド外務省・ベルギー開発庁が共同で設立した。欧州とパートナー国間でベストプラクティスやノウハウを共有し、循環経済において国際協力を深めることを目的とする。
EUのグリーンディールおよび循環経済行動計画は、欧州における循環経済への移行を加速させており、影響は世界に及ぶ。製品や材料のバリューチェーンは世界的に広がっているため、循環経済を実現するには、国やバリューチェーン全体に規制やインセンティブが必要になる。
EU CERCには、「ナレッジラボ」「ポリシーラボ」「ビジネスラボ」の3つの活動分野があり、パートナー国の需要に応える。ナレッジラボはEUの循環経済に関する知識とベストプラクティスを文書化し、パートナー国に提供する。ポリシーラボは循環経済政策とロードマップ策定を支援する。ビジネスラボは、パートナー国の企業および産業の循環経済への移行と循環経済市場へのアクセスを支援する。EU CERCは南米・アジア・アフリカ・欧州の南部近隣諸国(地中海沿岸諸国)を対象として、規模を世界的に拡大する予定だ。
同センターは、欧州委員会の国際パートナーシップ総局(DG INTPA)から5年間で1500万ユーロの資金提供を受けており、Sitraとフィンランド外務省が管理を担当する。フィンランド外務省は、活動に200万ユーロを拠出した。同センターはSitraが設立した世界循環経済フォーラム(WCEF)とも連携し、公共および民間部門と交流し、解決策を普及する。
現在、組織の立ち上げに伴い、2年間の国際プロジェクトチームに加わる専門家を2名募集中で、応募を2024年11月18日まで受け付けている。
【参照記事】The new EU Circular Economy Resource Centre getting ready for launch – Finland and Sitra strongly involved
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