株式会社ゲオは3月2日、ブランドやメーカーの循環型ビジネスモデル導入を包括的に支援する総合サーキュラーソリューションブランド「RECOGENE(リコジェネ)」を始動した。同社は2月にもレザーブランド「HERGOPOCH(エルゴポック)」との提携を発表しており、国内最大級のリユース事業基盤をBtoB向けに外販する動きを加速させている。

RECOGENEは、製品ライフサイクルの最大化をめざすブランドに対し、ゲオグループが「セカンドストリート」などの運営で培った実務機能を提供するサービスだ。具体的には、国内外の店舗・物流網、独自の在庫管理システム、査定ノウハウ、市場データ分析などをパッケージ化して提供する。ブランド側は、多大なコストや在庫リスクを負うことなく、自社製品の回収(下取り)や公式リユース販売を迅速に開始できるのが特徴だ。

同ブランドの始動に合わせ、ゲオはアメリカのワークウェアブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」を展開するドリームターミナルリンク株式会社との提携を開始した。専用サイトでの下取りに加え、メーカーのデッドストックやゲオの在庫から希少なヴィンテージ品を選別して販売する「アーカイブプロジェクト」も展開する。

また、2月12日には株式会社キヨモトのレザーブランド「HERGOPOCH」とも提携し、常設の公式宅配買取サイトの運営サポートを開始。買取成立時にブランド公式オンラインストアで使えるクーポンを発行する。

こうしたブランドによる公式リユースの支援事業は、近年国内で急速に広がりを見せている。先行事業者に、Free Standard株式会社が提供するリコマースオペレーティングシステム「Retailor(リテーラー)」が挙げられる。同社はPUMAやSHIPS、HUNTERといった大手ブランドへの導入を進めており、2024年12月にはアパレルウェブ社との協業を開始するなど、ファッション業界のDXと二次流通の統合を推進している。

従来、一般的にブランドにとって二次流通はブランド価値を毀損しかねない「競合」ととらえられてきたが、環境意識の高まりや「つくる責任」を問う国際的な規制動向に加え、収益機会として自ら二次流通をコントロールし、顧客との接点を維持する戦略へと転換する企業が増えている。

ゲオグループがこの市場に本格参入する背景には、圧倒的な事業規模の拡大がある。同社の2025年3月期決算説明資料によると、主力のセカンドストリートは2025年3月末時点で国内880店舗、海外113店舗に達し、2029年3月期までに国内1,000店舗体制をめざす中期目標を掲げている。こうした実店舗網と、年間数千万点に及ぶ取扱実績から得られる適正価格の算出能力は、新規参入するブランドにとって大きな魅力となる可能性がある。リユース最大手としてブランドの二次流通をインフラ面から支える構えだ。

【プレスリリース】製品ライフサイクルの最大化を通じ、ブランド・メーカーの「つくる責任」を支援 総合サーキュラーソリューションブランド「RECOGENE」を始動
【プレスリリース】ブランド・メーカーの中古品流通を支援するリユースアライアンス事業にてレザーブランド「HERGOPOCH」の宅配買取サービスをサポート
【参照レポート】株式会社ゲオホールディングス 2025年3月期 決算説明資料
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